第6話 お金持ち確定?

ここからは、ギルマスが真剣な顔で聞いてくる。


「それではどの程度の数を、売ってもらえるの?」

俺は考えて返答する。


「この缶と同じ大きさで、味違いが缶3個✖️中身が10個の30個ならいくらになりますか?」

俺は、まずは金額を決める、すると味違いにギルマスが食い付いてくる。


「味が違うの! それは何味です!」

俺は素直に答える。


「先程食べたのがバターで、これが蜂蜜、黒い点のものがチョコです」

説明すると、二人が不思議顔。


「ハチミツ!」

「チョコて?あの苦ーい薬かな」

(この世界はまだ薬なんだな)


「違いますよ、少し甘い物です!」

「ギルマスまた半分個しましょう!」

「お前は、試食と思って金貨の価値があるものだぞ」

「目の前に合って食べられないなんてね、ケイジさん!」

受付嬢はウィンクしてくる。


「どうぞ試食ですので、これで残りの値段も決まりますので!」

「許可もらいました、ギルマス半分下さい」

受付嬢はギルマスに手を出す。


「分かった、まずハチミツの物からな」

食べたら2人とも固まっている、少しして我にかえり感想を言ってくる。


「お、美味しい」

「すごーいなこの甘さ」

良い評価をもらったみたいだ。


「次はこのチョコ入り、スージー先に食べよ」

「えっ、苦いと甘いどんな味」

半分を口に入れてモグモグ、ギルマスが見ていて食べて無いのを確認して受付嬢は言ってくる。


「ギルマス食べてはいけません、苦ーいでーす、

私が処理しますよ、残り下さい」

ギルマスにまたまた手を出す。


「待てお前の態度は可笑しい、確認のため私が食す」

ギルマスも口に入れて、モグモグ。そして受付嬢を見て言う。


「お前は、嘘を付いた罰で1週間トイレ掃除!」

その言葉に受付嬢は反論。


「そんな〜これは毒ですよ、私が全て処理します」

その言葉を聞いたギルマスが怒り顔で言う。


「なら1個金貨10枚9個で金貨90枚マーサー殿に払え!」

「そんな〜一枚銀貨五枚ですよ! その金額では私が借金奴隷になっちゃう・・・・・そうだマーサーさんの借金奴隷なら、毎日美味しい物食べれますよね」

俺をキラキラ眼で見てくる受付嬢。


「お前は馬鹿か、食べ物で奴隷になるなど! もう一度見習いからやり直せスージー!」

怒鳴りつけるギルマス、俺は言う。


「スージーさん、ここにあるだけしか無いので、食べたら終わりです、補充は効きませんので諦めてください」

そのことを聞いた受付嬢さん。


「ガックシ、ギルマス心を入れ替えて頑張りますので、見習いは勘弁してください」

「まあとにかく商談ね、バターは金貨1枚、ハチミツは金貨3枚

チョコは、金貨15枚でどうですか!」


「お願いします、よろしく」

「なら金貨168枚をスージーは、金庫から持って来てくれ」


ギルマスに言われてスージーは出て行く。


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