第18話 保釈!

結論を言う、俺以外は全員が保釈されました。


「君は一般人なので、2・3日は泊まっていけ」

衛兵さんに言われて牢屋に入る俺!


「何でそうなる、誰か俺を助けて来れ」

すると、スージーが衛兵に言う。


「ケイジさんすぐお出しします、貴方達釈放して!」

言われた衛兵は、無理だと手を振りながら言う。

「今回の騒動の犯人ですし、無理ですよ」


「おかしいわよ私達は保釈して、何で彼を出さないなんて! お母様に直ぐに言ってくる」

クリスティーヌは商業ギルドに駆けていく。


「私もお父様を呼んで来る」

スージーは、冒険者ギルドに走る。


「ねえ貴方保釈してほしい、保釈金(裏金)出そうか」

カトレア会頭は言って来るが、俺は彼女に言う。


「貴女だけは、恩を受けません」

(チェ失敗か、残念ね)

心の声が駄々漏れだよ会頭さん、すると兵士が呆れ顔で言ってくる。


「なあアンタは誰なんだ、あんなに女どもに囲まれて羨ましいよ! 

やっぱ1週間は泊まっていけ」

衛兵に嫉妬されて、拘留期間が増えていく。


「待ってくれ冤罪だ、誰か呼んでくれ!」


しばらくして、商業ギルドマスターが現れて、俺は無事に保釈される。

「ハハハ、女に取合いされて牢屋かね! 本当に何のためにクリスティーヌをつけたのか無駄になっね」


「そんな事無いですよ、カトレア商会の会頭が来るまでは、スージーと3人で楽しい一時でしたよ、それより腹減ったな」

俺が腹ペコを言うと、商業ギルマスが提案してくる。


「なら家に来なさいご馳走しましょう!それにそのまま泊まっていきなさいね」

クリスティーヌは喜んで居るが、大丈夫だろうか? お父さんは騎士団団長だろう。


「あゝ、お父さんは王都でここには居ませんよ、安心して下さい」

先をクリスティーヌに読まれ外堀が埋め立てられる。

あれ、もっと不安になるのは何故なんだ、ここは断ろう。


「ええと、宿を三日間ほど取ってますので、辞退します。

宿の女将さんに夕飯には帰って来いと言われていますので!」


「そう残念ね、昨日のクッキーを食べたかったのにね」

「お母様、スージーも言ってましたが、そのクッキーは美味しいのですか?」

ギルマスの一言でまた始まる、クッキー論争。


「ええ、私が買い占めました、まあ領主さんには半分持っていきますが、

後は家にあるので、後でお茶と一緒に食べましょうね」

ギルマスが買い占めたのかよ、本当に値段はあっているのか?


「ケイジ殿、値段は合ってますよ、それに領主は私の姉でね、

独り占めしたら商業ギルドが、辺境侯爵の兵士に囲まれてしまいますわよ」


母親は姉妹、ならその子供達は従姉妹同士かよ。


「ケイジさんは、まだ独身ですか」

クリスティーヌさんが質問してくる。


「ええ、まだ一回も結婚した事は有りません」

「よかった、スージーの嘘ね、なら私にもチャンスは有りますね」

何故かクリスティーヌさんが喜んでいる。


そんな話をしていたら、突然肩を掴まれた。


もしかして、スージーのお父さんか?

俺は後ろを振り向く、居たのはアイツら! 何故此処に居るんだ。









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