1月24日② ジェットストリームお色気アタック
届いた写真は……
何やら高級ブランド品が並べられている棚を背景に、女性がピースサインで自撮り。
写真で見た、真っ赤なナイトガウン。胸元が少し開いていて、美肌加工された肌が露わに……
いや、なんて写真送ってくるんだよ(*´Д`)
しかし、女性の顔は、SNSでよく見る『バリバリに加工した』顔。あまり好きじゃないんですよね。
……いや、そういう問題じゃない。ええ、知ってますとも。
もう、なんでしょう、あからさますぎるお色気アタック。
見る方も下心満タンですが、送るほうもきっと下心満タンなのでしょう。
もちろん、『下心』の方向が違うでしょうが。
そして、ですよ。
女:「あなたのクールな写真を送ってもいいですか?」
「送ってもいい」というあたり、「送ってもらえますか」という表現を知らないようです。
さて、再び写真を要求してきました。その目的がこの時はよく分からなかったのですが、今考えてみると、「相手が自分の要求をどこまで聞くか」を探っていたのかもしれませんね。
私:「美しいです」
一応ね、ほら、礼儀ですよ、礼儀。
私:「私のですか。頑張って撮ってみます」
そう返事をした後しばらく放置していると、三十分後に催促のスタンプ(キティちゃんが物陰から覗いてくるものでした)が。
私は自分の写真を撮って、送りました。すると、
女:「とてもクールで、とてもあなたの誠実さが好きです」
クールなのは知ってた( *´艸`)
いや、そうじゃなくて、です。
「誠実さ」
この言葉に引っかかりました。私の経験上、脈絡もなく「誠実」なんて言葉を使ってくる人にろくな奴がいなかったという、まあ、私の経験上なのですがね。
(どうも、その経験からくる直感は、今回正しかったようです)
ここからしばらく、「仕事が大変だ」という話をしたのですが、ここから相手がやけに「友達」を連発してくるようになりました。
私はここでまた首をひねる事態に陥ります。
まず一つ目。ロマンス詐欺なら、友達を強調したらだめだろう、と。その辺、「釣るため」なのかなんなのか、相手の作戦が見えませんせいた。
二つ目。私は昔、中国に旅行したことがあるのですが、まあ、随分と「朋友(ポンヤオ)」と呼び止められました。知らん奴に。
そういう人間はたいてい、私をかもろうとしていたやつでしたね……
さて、その日はその後世間話などをして終わりました。
最後にはご丁寧に、キティちゃんの「おやすみ」スタンプ(日本語のものでした)と、そして笑い顔(これは中国語(これは台湾語かもしれません)のもの)のスタンプ。
そして「おやすみなさい」のボイス。
ここまで、やり取りし出してから一週間。詐欺まがいの話は出てきませんでした。さすがに私も少し警戒を緩めてしまってましたね。
その気配が、相手に伝わってしまったのでしょうか。この次の日から、とうとう相手の『攻撃』が始まったのでした・・・
(つづく)
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