第7話  タクトゥール・ラミネス

ああ・・・ママの泣き声が遠くに聞こえる。

ごめんね。ママ。

13歳で死ぬなんて、親不孝だね。

でもママ僕は、生まれ変わるんだ。

マークのいる世界で、生きていくから心配しないで。

さようなら、ママ・・・



♦️



僕は、パチリと目を覚ました。


あれ!?ここはどこ?見たことのない汚い天井だな~あっ!!この毛布の感じ、思い出した。マークの世界だ!

僕は、本当にマークの世界に生まれ変わったんだぁ~


「タクトゥール!?目が覚めたのかい?

いくら口が聞けなくても、何か、反応しておくれ。分からないじゃないかい。」


僕はポカンと声をかけてきた人を見た。

あれ?

ママだ!!

でも・・・


「どうしたの?ママ。そんなに太って。

太ると、パパが浮気すると困るから、ダイエットしてせっかく痩せたのに。」

「!?お前…喋れるのかい?昨日まで、ずっとボ~っとしたままだったのに!?」

「だから、ママ。パパが浮気しちゃうよ。」

「タクトゥール、いいから、私の言うことをお聞き。どうして急に喋れるようになったんだい?」

「タクトゥールって、マークがほくの事をそう呼んでたな。そんなに経ってないのに懐かしいな・・・」


僕が、懐かしそうに言うと、ママは、変な顔をした。

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