第4話 エアボールの練習
エアボールって、僕の投げた真似だけで、魔物がダメージくらってた技のことらしい。
「しかし、風の精霊もつけずによくあんなことが出来るなぁ・・・」
マークは感心してた。
「精霊って何!?」
「魔法使いのお供みたいなモンだ。そら、食べたら人気のない所で、エアボールの練習をするぞ。」
「え~~」
僕は、今日はゆっくり休みたいのに~と言ったら、ゲンコツが飛んで来た。
「甘えるな!!魔王を倒すのは、生半可な覚悟が無いと駄目だぞ!!」
わ~ん!!ママにも殴られたことが無いのに~~
僕は、頭を擦りながら、鎖帷子を装着した。
思ってたよりも軽いぞ~
「どうせ、おまえはこの世界の人間じゃないんだ。間違っても死ぬことは無いだろうがな。念のためにこの世界で生き抜ける術を教えといてやるよ。」
そう言って、マークと僕は村を出てひたすらエアボールの練習をした。
マークが軽く石を投げる方が、僕の全力投球よりもかる~~く遠くに飛ぶんだ。
マークが、僕の投球フォームをチェックしてくれて、もっと腰をひねろとか、肩を使えとか、野球チームに入ったら、こんな感じかな!?
僕は、サッカーがやりたいのに~~
とマークに言ったら、大きな石があると思って、蹴ってみろと言われた。
そこに石があると思って・・・
思いきって、蹴ってみた。
思い切り何もない所を蹴るんだから、転んで当り前だ。
僕が後ろに尻もちをついた。
ただ、とてつもない威力の爆風が、遠くに上がったのだった。
新規登録で充実の読書を
- マイページ
- 読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
- 小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
- フォローしたユーザーの活動を追える
- 通知
- 小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
- 閲覧履歴
- 以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録(無料)
アカウントをお持ちの方はログイン
ビューワー設定
文字サイズ
背景色
フォント
組み方向
機能をオンにすると、画面の下部をタップする度に自動的にスクロールして読み進められます。
応援すると応援コメントも書けます