第4話  エアボールの練習

エアボールって、僕の投げた真似だけで、魔物がダメージくらってた技のことらしい。


「しかし、風の精霊もつけずによくあんなことが出来るなぁ・・・」


マークは感心してた。


「精霊って何!?」

「魔法使いのお供みたいなモンだ。そら、食べたら人気のない所で、エアボールの練習をするぞ。」

「え~~」


僕は、今日はゆっくり休みたいのに~と言ったら、ゲンコツが飛んで来た。


「甘えるな!!魔王を倒すのは、生半可な覚悟が無いと駄目だぞ!!」


わ~ん!!ママにも殴られたことが無いのに~~


僕は、頭を擦りながら、鎖帷子を装着した。

思ってたよりも軽いぞ~


「どうせ、おまえはこの世界の人間じゃないんだ。間違っても死ぬことは無いだろうがな。念のためにこの世界で生き抜ける術を教えといてやるよ。」


そう言って、マークと僕は村を出てひたすらエアボールの練習をした。

マークが軽く石を投げる方が、僕の全力投球よりもかる~~く遠くに飛ぶんだ。


マークが、僕の投球フォームをチェックしてくれて、もっと腰をひねろとか、肩を使えとか、野球チームに入ったら、こんな感じかな!?

僕は、サッカーがやりたいのに~~

とマークに言ったら、大きな石があると思って、蹴ってみろと言われた。


そこに石があると思って・・・


思いきって、蹴ってみた。

思い切り何もない所を蹴るんだから、転んで当り前だ。

僕が後ろに尻もちをついた。


ただ、とてつもない威力の爆風が、遠くに上がったのだった。

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