第3話  魔法使いの装備

僕とマークは、村で一つの宿屋でひとまず落ち着いた。


僕は、クタクタだったので宿に着くなり、眠り込んでしまった。

マークは、僕をベッドに運んでくれたんだ。


ギュルル・・・と、お腹が鳴って僕は目が覚めた。

目が覚めても、この世界・・・なの!?

それに、この感覚・・・

これがお腹が空いたってこと!?

夢なのに腹が減るのか・・・??


もう太陽が、大分高くなっていた。


木の窓を開けると、村人がせわしなく働いてるのが見えた。

木の窓・・・

ガラスじゃないの!?

それに固いベッドだな~~

身体が痛くなったよ。

それに、毛布も埃っぽい・・・


僕は、手で毛布を掴んで溜息をついてたら、マークが入ってきた。


「おう、目が覚めたな。体力が無いなぁ~毛布がどうかしたのか!?」


マークは、僕が変な風に毛布をつまんでいたので、疑問に思ったのだろう。


「これ朝ご飯な。」


マークが持って来たのは、お盆の上に乗った豆のスープと固いパンだった。

何!?

これで、朝ご飯なの!?


「柔らかい、白パンとフランス産のバターは無いの!?○○楼のコーンスープが欲しいよ。」


僕は、マークに頭に空手チョップをくらった。


「タクト、何処のお坊ちゃまだよ。この時代に朝飯が出る宿屋は有難いんだぞ。」

「ううぅ・・・」


僕は泣きながら、固いパンを食べた。


パサパサする・・・

スープをすする・・・

ううぅ、薄いよ~不味いよ~~


「これ、お前の装備な。」


マークは、ベッドの上に装備一式を投げて来ていた。


「昔ながらの鎖帷子だ。守護の呪文が彫ってある。守備力が強いぞ。

思ったんだが、タクトのエアボールは威力はあるが、タクトに力が無さすぎて、前衛攻撃にしか向かない。俺は、後衛支援をしてくれる奴が欲しんだ。

だから、タクト遠投の練習を頑張ろうな!!」


と言って来た。


何!?

このダサい鎖帷子・・・?

ジャラジャラしてるよ。

それに、鎖帷子って、魔法使いが装備できる者なの!?

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