第弐話 リスティア嬢の場合

 部屋の外で派手な音がした。

 またぞろ今夜も揉め事か。


 ――ええい今夜は誰だ。


 泣ける話で気を引いて、男をその気にさせちまうクロリス嬢か。

 実年齢より恐ろしく若く見えるおかげで、義憤に燃えたお客様スケベヤロー共が店に物申すことが稀によくあるアスフィ嬢か。


 やる事一通りやっといて「こんな若い子を働かすとは何事だ」ってお客様スケベヤロー共、それやる事やる前に言ってこられたら、敬意をもって丁寧に事情を説明させていただくんですがね。


 つか、そう見える女を選んだのは自分だろうがよ。


 ったく、賢者モードに入った男の考えることはよくわからん。


支配人マネージャー、申し訳ありません。S級冒険者のラジュリス様と、ルヴランス公爵のご長男ルザフ様が決闘騒ぎを!」


 ノックもせず、執務室のドアを開け放って入ってきた店員スタッフの顔色は蒼白だ。

 無理もない、俺の顔色だって似たようなもんだろう。


 ――なんだってそんな大物同士が決闘騒ぎになるってんだよ!

 

 「竜殺し」のラジュリス様と、「賢者の一番弟子」ルザフ様がガチでやりあったら、この店どころかこの界隈一帯吹き飛んじまうわ。 

 

 というかそのお二人って、確か……


「リスティア嬢のお客様です」


 ……先のローラ嬢と同じく、うちのトップ3の一人だ。


 うわあ、またやらかしたのかあの性悪女。

 いや結果としてそうなるだけで、リスティア嬢は性悪なわけではない。


 たぶん、きっと、おそらくは。

 

 ――そうだといいなあ。


 とにかく儚げで、美しい、黒髪黒眼の見目麗しい女性だ。


 俺からみたら、日本女性の理想がそのまま形になったような感じだな。

 無駄にでけえ訳じゃないが出るべきところはしっかり出てるし、何より肌がぞっとするくらいきめ細かくて艶かしい。

 この辺じゃほとんどみない、常に潤んだような黒い瞳と、同色の艶やかな髪に嵌っちまう客も多い。


 本人は無邪気に俺と「お揃いだね!」と喜んでくれるが、お得意様御贔屓の視線が痛いから勘弁してほしい。


 中には俺がリスティア嬢と家族だと勘違いする馬鹿もいる。

 身内同士で娼館の支配人マネージャーと娼婦ってか。

 業が深いな、うちの家族は。


 ――んなわけねえだろうが。


 まあたしかにこの世界で黒髪黒眼はめったにゃお目にかかれねえから、しょうがねえっちゃねえんだけどな。 


 しかし定期的に起こるんだよな、リスティア嬢をめぐるこの手の騒ぎ。


 リスティア嬢本人はただただ自分を買ってくれた、あくまでもにその一晩精一杯尽くしているだけなんだが、男の方が勝手に盛り上がっちまう。

 自分以外はリスティア嬢を物として扱い、苦しめる悪い客だと思い込んじまう。

 

 なんで男ってな、自分だけは違うと思い込める生き物なんだろうな。

 いや女もかわらねえか、そのあたりは。


 しかし「竜殺し」と「賢者の一番弟子」までそうしちまうたあ、なんか洗脳する電波でも出てんじゃねえのかリスティア嬢。

 どうせ今は、対峙する二人の間でおろおろしてるだけなんだろうが。


 悪意がまったく無えところが、一層性質タチが悪い。 

 

「わかった俺が向かう。一階の広間ホールだな?」


 蒼い顔でうなずく店員スタッフを残し、大急ぎで広間ホールへ向かう。

 俺が行った所で、戦闘力で言えばどうにもならん二人だが、俺のユニーク魔法は使い方によってはかなりの破壊力を発揮する。

 それでもあんな怪獣みたいな二人の諍いを止めるなんて心臓に悪いまね、こんな立場じゃなけりゃ進んでやりたいもんでも無いんだがな。

 

 勘弁して欲しいぜ全く。


 はたして一階の広間ホールでは、既に「竜殺しの魔剣」を抜刀したラジュリス様と、自身の背後に巨大な積層魔法陣を展開したルザフ様が睨み合っていた。


 眼光が二人ともマジだ。

 誰も近づく事すらできゃしねえ。


 やめてくれよ大将、あんたら今から世界の敵でも討伐する気か。

 ああ、お互いにとっちゃお互いが世界の敵みたいなもんか。


 ――のぼせた男ってのはまったく、英雄も天才も関係なくなるのかよ。


「あ……支配人マネージャー。ごめんなさい、きっとまた私のせいなの。怒らないで、ごめんなさい、ごめんなさい……」


 俺が血相変えて一階に降りてきた事に気付いたリスティア嬢が、その綺麗な漆黒の瞳いっぱいに涙を浮かべて謝りだした。

 その儚げな表情と、心の底から申し訳ないと思っている声色は、生物学的に男であれば無条件に「許す!」といってしまいそうな破壊力を伴っている。


 いやそうじゃねえ、お前の左右で殺気放ってる二人は無視か!


 冗談じゃねえ、これじゃ俺がリスティア嬢に思いっきり恐れられてる、つまり日頃からかなり辛く当たってるように見えちまうじゃねえか。


 やめろや、いや、やめてくださいお願いします。


 今の今までお互いを不倶戴天の敵のように睨み合っていた怪獣二人が、それだけで人殺せそうな視線を俺に向けてるじゃないですか。


 そのタイミングで黒耀の瞳から、透明な涙が一筋スゥっと流れる。

 これが計算じゃねえってんだから、女はこええよ。


 あ、だめだ、詰んだ。

 二人の敵意が間違いなく俺に向かう。


支配人マネージャー! 騒ぎを起こした事は謝罪するが、俺の愛しい人を泣かせるのはやめてくれねえか? いくら支配人マネージャーでもぶった切るぞ?」


「これは支配人マネージャー。蛮人と騒ぎを起こしたことは後ほど如何様にも詫びよう。だから我が愛しの君を怯えさせるのは控えてくれないかな……魔法が暴走してしまうよ?」


 なんだと?


 騒ぎを起こしておいてこの言い草か、この野郎ども。


 いや、堪えろ俺。


 この二人はうちでもかなり上位に入る上得意様だ。

 それに戦闘力ではどうしようもない高みに居る二人だ、ここは己の職責に従って我慢だ。


「申し訳ありません、ラジュリス様、ルザフ様。ご存知のようにうちのリスティアは心優しい娘ゆえ、お二人が殺気立っている状況に加えて、私が血相変えて現れたので動揺も極まったのでございましょう。リスティアのことをご心配いただけるのであれば、まずはお二方とも剣と杖を収めていただけませんでしょうか?」


 お前らが殺気立ってるから、うちのリスティア嬢が怯えてんだよ。


 解れよ。

 俺なんてリスティア嬢にとっては便利な体調管理ツールみたいなもんで、怒られて泣くなんてことはねえんだよ。


 しかしリスティア嬢は基本一晩に一人しか客を取らず、なぜかローラ嬢と同じく自分の部屋には上げないけれど、うちで一番上等な部屋で客と一緒に夜を過ごすはずだ。


 そういやなんでこの二人の予約が被ってやがんだ。


 予約担当、俺が納得いく説明しやがれ。

 

「魔法使いのお坊ちゃまが引いてくれるってんなら、俺はいつでも「竜殺しの魔剣こいつ」を納めるぜ? 今日は俺がリスティアちゃんと過ごす夜なんだからよ」


「大きいだけの蜥蜴を殺して英雄気取りの蛮人が引くなら、私の魔法陣はすぐにでも消しますよ? 今宵は私とリスティアが一夜の夢を語る日ですからね」


 うっわ、マジでいらいらしてきた。


 こいつら自分が金で女買ってるってこと、どっかにすっ飛んでるんじゃねえのか。

 そこまで言うなら、身請けの話しでリスティア嬢の首を縦に振らせて見やがれってんだ。

 否定どころか、困った顔で微笑まれるだけでごにょごにょ言ってやがるだけのくせに。


「お二人の言い分はよくわかりました。しかし当店はどなたにでも夢を売る店にございます。本来本日リスティア嬢に予約をいただいていたのはどちら様なのでしょうか?」


 ここは原理原則に従って、最初に予約入れていた方を立てるしか無い。

 勘違いとか、うちのミスとかがあってもとにかく物理的に先に予約していた方を通す。


 俺の言葉の意味を察した店員が、俺の耳に小声で耳打ちする。


「今日のご予約はクアザス子爵だったのですが、どうしてもはずせない要件が出来たとのことで泣く泣くキャンセルを。どこからそれを知られたのか、ほぼ同時にラジュリス様、ルザフ様が、今夜は空いているのだろう、ならば自分がと……」


 この色ボケ共、今日の予約者が自分の立場でなんとでもできるクアザス子爵であることを知って、二人揃ってうちに来てる場合じゃない状況に追い込みやがったな?


 俺が店員から情報を聞いたのを察知して、二人とも目を逸らしやがった。

 

 我慢の限界だこのやろう。


「おいお客様。当店のルールではキャンセルになった嬢は、その日はフリーになることになってる。リスティア嬢本人から誘いがあったってんならまだしも、勝手に押しかけてきて決闘騒ぎ起こしてるってのか、テメーらは。あ?」

 

 いきなり豹変した俺の態度に、「竜殺し」と「賢者の一番弟子」はあっけに取られているようだ。

 お客様に対する態度じゃないのは百も承知だが、今夜のお前らはうちのルールからしてお客様じゃない。

 

 「なっ?!」とか「う……」とか言ってる馬鹿二人に、俺のユニーク魔法を発動する。


 お前らみたいな馬鹿が、力や権力にあかせてやりたい放題しがちなこの手の商売で、長年ナンバーワンを維持している当店の理由その2を食らいやがれ。


 反射的に「竜殺しの魔剣」と、巨大な魔法防御陣で俺の魔法を防ごうとする二人。


 無理だよ、そりゃ攻撃魔法どころか、あんたらが知るどのカテゴリにも属さない魔法だ。

 魔剣であろうが絶対防御陣であろうが防げねえよ。


 ――単に体調管理する魔法だからな。


 直撃しても、特段何も起こらない状況に二人とも戸惑っている。

 ダメージを与える魔法じゃねえからな、当たり前だ。


「おい、この後は一言一句、心して発言しろよ。俺の気分次第でお前ら二人、今後一生?」


 これが「胡蝶の夢パピリオ・ソムニウム」がナンバーワンを続けていられるもう一つの理由だ。

 体調管理を全般的に行える俺のユニーク魔法は、男性機能のコントロールも可能にする。


 この魔法のおかげで、王族から大商人、大きな声ではいえないが巨大宗教の教皇猊下に至るまで、おじいちゃんは全員俺のサイドビジネスの顧客だ。

 地力で何時でも元気な連中にはわかるまいが、おじいちゃんにとっては自分が男かを分ける重要な問題なのだ。


 その魔法を逆に使えば、本来地力で元気な連中のを、ただの排泄器官にする事も出来る。

 これが俺のユニーク魔法を知ったが、よほどの事が無い限り俺に逆らわない、逆らえない理由だ。


 実はそんなことは無いのだが、一度俺にこの魔法をかけられた人間は、俺が死ぬとその時点で二度と勃たなくなると脅している。

 この魔法を食らった連中にとって、俺の命は自分のと等価値なのだ。

 ちょっと嫌だが、保身にはこれ以上効果を発揮するものもそうそう無い。


 俺の魔法の噂をある程度知る立場にある「竜殺し」と「賢者の一番弟子」も、俺の言葉に凍り付いている。


 まあな、まだ齢二十を過ぎたばかりなのに、残りの人生使い物にならないと脅されたら凍りつきもするだろう。


 なんなら逆でもいいぞ。

 勃ちっ放しがよけりゃ、そっちにしてやったっていい。

 二度とまともに戦場にゃ立てなくなるだろうがな。


 こればっかりは地位も名誉も戦闘能力も全く関係ない話だ。

 機能的にでいられるかどうかは既に俺の手に握られている。


 それが嫌なら、俺の店では俺のルールに従え。


 それでもやはり「竜殺し」と「賢者の一番弟子」としての矜持プライドがそうさせるのか、二人はなにか口にしようとする。


 その瞬間、当店自慢の正面扉が派手に開いて二人の人影が飛び込んできた。


「連絡貰って駆けつけたらこんのクソ馬鹿、王宮に喧嘩売っても「胡蝶の夢パピリオ・ソムニウム」でだけは騒ぎ起こすなって言ってんだろうがあああああ!!!」


 一人は冒険者ギルドのギルドマスター、「神殺し」のガルザム老だ。


 飛び込んでくるなり「なっ?!」とか言っている「竜殺し」を素手で殴り倒して気絶させ、首根っこつかんで俺のところへ引きずってきて謝罪してくる。


支配人マネージャー、うちの馬鹿が申し訳ねえ。後日きっちり詫びいれるから腹に収めてくれねえか。この老骨の禿頭にさして価値なんかねえが、この通りだ」


 そういって俺の目の前で深々と頭を下げている。


 飛び込んできたもう一人は、王国魔導軍の軍団長にして王国元帥、「大魔導師」、「賢者」といくつもの通り名を有するライファル老師。

 ルザフ様が「賢者の一番弟子」と呼ばれるのは、このライファル老師が己の後継者として鍛えていることが知られているからだ。


 こちらは一番弟子に一言も発させる時間を与えず、得意の電撃魔法で意識を刈り取って俺の目の前に「一番弟子」の痙攣する身体を投げてよこす。


支配人マネージャー殿、我が不詳の弟子が貴店のルールを踏みにじったと聞いた。目をかけて育てたものだが、これの命では贖えまい。この皺首でどうかお治め願えないだろうか」


 そういって痙攣する一番弟子の横で、膝をついて頭を垂れる。 


 二人とも老獪なだけあって、こうすれば俺が引き下がらざるを得ないことをよくわかっている。


「頭を上げてください、お二人とも。しがない娼館の支配人マネージャーに簡単に下げていい頭じゃないでしょう。お引取り願えれば当店としては今回これ以上言及するつもりはありません。ただしお二人にはきつく指導をお願いしたい」


「面目ねえ。借り一だ、支配人マネージャー


「寛大な処置に感謝しよう支配人マネージャー。困ったことがあればいつでも来られよ」


 そう答えると、この国でも有数の重要人物である二人が深々と頭を下げて、各々の弟子を引きずって扉から出て行く。


 なんだかんだ言って、最後の愛弟子が可愛いんだろうな二人とも。

 弟子に甘い師匠に頭が上がらねえのは、俺もそうやって助けてもらった記憶があるからだ。


 まあ安い買いもんだ、この一件でテラヴィック大陸有数のである二人が、きちんと口に出して借りを明言してくれたんだからな。


 こういうのも、店を守るためには重要なもんだ。


 それにあの二人もうちのお得意さまであり、俺のサイドビジネスの顧客でもある。

 お歳のせいなのか、うちのトップ3などには興味を示さず、片方はうちの店でも最年長の姉さんを贔屓にし、もう一方はうちの店最年少の駆け出しを贔屓にされている。


 どっちがどっちかはあえて語るまい。

 あの歳でも、いやあの歳だからこそ、使いもんにならなくなるのはやはり怖いんだな。


 まあそういった俺のサイドビジネスとの絡みももちろんあるんだろうが、彼らが血相変えて飛んできたのは、万が一にでもこの騒ぎが俺を通じてうちの所有者オーナーの耳に入ることを恐れたんだろう。


 こんなことくらいで所有者オーナーが切れるとは思わねえが、万が一にでもそうなったら「竜殺し」も「賢者の一番弟子」もまあ穏やかに言ってもだ。

 殺されこそしねえだろうが、二度と戦場にゃ立てなくされるだろう。


 さっきのお二方は、若かりし頃うちの所有者オーナーとパーティーを組んでいたようで、うちの所有者オーナーの逆鱗に触れることを何よりも恐れている。


 ほんと所有者オーナーは何者なんだかな。


「あの……支配人マネージャー怒って……ます、か?」


 涙で目を赤くしたリスティア嬢が、申し訳なさそうに俺の左袖を引っ張って縋るように見上げている。

 もともと怒っちゃいねえが、こんな仕草されたらどれだけ相手が悪くて、どれだけ怒っていても「怒ってないよ」と、とびきりの笑顔で応えてしまうもんなんだろう。


 まあ今回は全く悪くねえけどな、リスティア嬢は。


「怒ってねえ、怒ってねえ。今回の件は完全にラジュリス様とルザフ様の暴走だからな。リスティア嬢はなにも悪くねえさ。それにおかげで大物二人に結構な貸しが出来た」


「――お手柄?」


 俺の言葉に笑顔を浮かべ、左腕に抱き着いて嬉しそうに聞いてくる。


「ま、そうだな。リスティア嬢のお手柄と言えるかな」


「ご褒美、くれます?」


 そう言って、目を閉じて唇を少し突き出す。


 キス好きだよなあ、リスティア嬢。

 実際にしたこたないけど、事あるごとにせがんでくる。


「ばか、それじゃあ俺がご褒美貰ってんじゃねえか」


 いつものように、綺麗なおでこを軽く指先で弾く。


「むー」


「ほれ。あとで部屋に好物でも届けさせるよ。せっかくできたお休みだ、ゆっくりしとけ。昼間に寝てっから、寝るのは難しいだろうけどな」


 子供のように唇を尖らせるリスティア嬢に、俺の魔法をかける。

 魔法をかけながら、後で部屋に「ご褒美」を届けることを約束する。


支配人マネージャーが持ってきてくれるんですか?」


「俺は忙しいからなあ。誰かに行かせるよ」


「えぇー……がっかりです」


 ほんと、大物二人が奪い合う夜の女にゃとても見えねえな。

 だからこその人気なんだろうけどよ。


 女は怖ええわ、文字通り娼婦にも少女にも瞬時になれちまう。


 俺みたいな冴えない男の手にゃ負えねえ。


 まあおかげさまで、今夜の騒ぎはこれ以上ねえだろう。

 まだ宵の口だが、これだけ大物が騒ぎ起した後にバカやるやつはそうそう居やがらねえはずだ。

 

 今夜は穏やかに過ごせそうだ。

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