第29話 珍しい種族


「あったあった。これが下へと続く転移魔法陣かな?」


 何日かかけて探索してたんだけど、やっと見つかった。でも、何日もかかる理由があるんだよね。それがさ、洞窟の中にある小さな隙間の向こう側の空間って。流石に難し過ぎない?まあ文句を言っても何も変わんないんだけどさ。


「そうですね……はい、間違いないと思います」


 よかった。これで違うってなったら発狂案件でしょ。


「じゃ、ささっと荷物持ってきて先の階層に進もっか。さっさとここから脱出したいし」


 早く帰ってベッドにダイブしたい。テントでもいいんだけどやっぱ屋根の下が一番安心するしね。


「そうですね。私としてはお風呂に入りたいですね。最近お風呂に入って居ないですし」


 確かにお風呂に入って無いね。もう体を拭くだけの生活に慣れきっちゃたからね。ま、これもここを出る目標になるのかな。まあ、浴槽を作ってそこに魔法でお湯を入れればいいだけなんだけど。まあ、外でお風呂に入るのはなんか嫌だからしないけど。


◇ ◇ ◇ ◇ ◇


「じゃあ、次なる階層へ行こっか」


「そうですね。ではいきましょう」


『転移』


 

「えーっと、闘技場?」


 コロッセオみたい。コロッセオ見たこと無いけど。


「そのようですが。あれ?何やら前に何かいるようですよ?」


「本当だ」


________________________________________________________________________


【名前】レイ(女)


【種族】龍人族


【職業】


【年齢】3459歳


【レベル】10377


HP 99,999/99,999

MP 99,999/99,999


力   2,200

生命力 99,999

器用さ 1,000

機敏さ 2,100

知性  4,010

魅力  2,100

運   3,100



【加護】


万能神'747(@の加護


【固有スキル】


龍魔法

Lv Max


不老

Lv Max


人化

Lv Max


【スキル】


鑑定 

Lv Max


ステータス工作

Lv -


五大元素魔法

Lv MAX


闇魔法Lv Max


光魔法Lv Max

________________________________________________________________________


あれ?詳細なステータスが出るってことは魔物とかではない?


「む?誰じゃ?そこにおるのは」


 しゃ、喋ったぁ。


「通りすがりの一般人ですよ」


「そうか。じゃあな」


 変な人。人じゃなくてドラゴンかな?いやでも龍人族だし、人なのかな?


「ではこれで」


 変な人は放っておいてさっさと出発しよ。ここの道をまっすぐ行ったとこに先へ進むための転移魔法陣があるっぽいし。


「クルハ、行こ」


「はい」


 まあ、こんなところにも人はいるんだね。初めて知ったかも。


「ちょっと!私を置いてそのまま行く気なの?」


「そりゃ、まぁ」


 連れっててどうするの?食べるの?美味しくなさそうだから食べないよ?


「普通はもっと崇めないものなの?これでも龍人族なんだけど」


「クルハ、龍人族って偉いの?」


 偉いんだったら謝るかもしれない。1%くらい。


「別に何も偉いとかは特にありませんね。ですが、龍人族は全く見かけませんね」


 なんで珍しい龍人族がここにいるんだろ。ま、どうでもいいかな。


 

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