第28話 服装

 とりあえず安全地帯に着きました。一言で表すなら森の中にぽつんと空いている場所だね。で、さっき思ったのがここなら誰もいないし、めっちゃお洒落な格好をしてもいいんじゃないかなって。だって絶防で確実に攻撃を防ぐことができるだろうし。なのでジャージはここでは使いません。外に出たら使うことになるだろうけどね。

 そんなわけで、服を作るんだけど服に効果をつけれるんじゃないかって考えたんだよね。それも、防弾チョッキだって、元は結界みたいな効果は無いわけじゃん?つまり、私服とかにも効果をつけれるんじゃないかなって考えたんだよね。まあ、絶防があるからめっちゃ強い効果はいらないんだけどね。出来れば絶対に汚れない服とか絶対に破れない服とかそんな感じの服が欲しい。


 とりあえず、服のコーデを考えよっか。気になってるのが、ジャンパスカート。色はベージュっぽい色にしようかな。ジャンパスカートってさ、お洒落だし可愛いと思うんだよね。子供っぽいって言われてるらしいけどそんなことは知らない。なんなら私まだ子供だし。帽子は……まあいらないかな。靴下は今持ってるものでいっか。靴はハイカットスニーカーにしよっか。色は灰色にしよっかな。

 じゃ、作りますか。まずはジャンパスカートから。……完成。どんな感じになったかな?


【ジャンパスカート】


詳細:

異世界の素材で作られたジャンパスカート


品質:

SSS+


使用条件:

無し


効果:

・不可壊

・必ず汚れない


 まさに欲しいやつが来たね。やったあ。次はハイカットスニーカーかな。


【ハイカットスニーカー】


詳細:

異世界の素材で作られたジハイカットスニーカー


品質:

SSS+


使用条件:

無し


効果:

・不可壊

・必ず汚れない


 服と靴が作れたことだし、着てみよっかな。一応可愛いコーデにできたとは思うんだけど……

 まずは姿見を出してと。そして着替える。どれどれ?お、良い感じじゃん。結構というかめっちゃ可愛い。これは成功だね。

 実はクルハの分も色を変えて作ってたんだよね。一度やってみたかったんだよね。ペアルック。とりあえずクルハにつけさせてみますかね。


「クルハ〜これ着てみてくれる?」


 服が可愛い+クルハ自身も可愛い=超絶可愛い。つまりこれでクルハが可愛いくなるというわけ。わくわく。


「分かりました」


 かわゆい。可愛すぎるって。これは反則だよクルハ。可愛すぎて眩しいもん。


「に、似合ってますか?」


「うん。ちょー似合ってる。崇め奉りたいくらい」


「そ、そうですか。なら良かったです」


 うん。恥ずかしがっているところもグッド。


「ま、嫌だったら預かっとくよ」


「いえ、使わせてもらいます。まぁ、あまり慣れていない服装なのでここから出るまでは使いませんが」


「おっけー」


 使ってもらえるのはこちらとしても嬉しいね。可愛いクルハの姿が見れるわけだし。


「実はクルハに内緒であるものを作ってたんだ」


 生クリームケーキ。手作りのね。地味に作るの難しかった。作ったことはあったんだけど難し買ったんだよね。生クリームを綺麗につけたりとか、スポンジとか。まあ、スポンジは作れなかったから市販で売ってたやつを『異世界物作製』で作ったけどね。


「これはなんです?」


「これは生クリームケーキだね。めちゃくちゃ簡単に言うと炭素。ちょっと複雑に言うと砂糖の塊。もっと複雑に言うとスポンジの上に牛乳を加工したものをつけ、苺を載せたものだね」


「?」


 ちょっとふざけて過ぎちゃったかも。流石に生クリームケーキを炭素と表現するのは良く無いね。うん。反省反省。


「ま、まぁ、美味しいから食べてみなよ」


 私もいただきます。はむっ。うん、美味しいね。クリームもくど過ぎない。上出来だね。苺の酸味も効いてて美味しい。いやーケーキは生クリームケーキに限るね。


「美味しいですね。この苺というものが特に美味しいです」


「わかる〜。苺美味しいよねぇ。実はもっと色々なフルーツを載せても良かったんだけど、あえて苺だけにしてみた。こっちの方が好きかもしれないし」


「なるほど。今度は他のフルーツでも作ってください。すごく味が気になるので」


「いいよ。私も他のフルーツでも食べたいと思ってたし」


 これはもう一回作らないとね。

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