第21話 王都へ
ふぅ。疲れた。とりあえず今はキャンプ村で休んでる。もう、6時ってのもあるから、今日はもうここで1泊かな。ちなみに王都ってどこにあるんだろ。案外見てなかったかも。ハルト公国は……あ、あった。ハルト公国は世界地図中で地球で言うとちょうどワシントンあたりかな?勇者ハルトっていかにも日本人っぽい名前なのになんで日本に国を作らなかったんだろ。もしかして、日本の存在を知らなかったのかな。ま、考えても無駄か。
お腹も空いてきたし、晩御飯を作りますか。今日の晩御飯はしゃぶしゃぶ。簡単で美味しいからね。さて、足りないものを出しますか。おっと、その前に出汁を作らないと。出汁を出すとしゃぶしゃぶがより一層美味しく感じられるからね。
まずは『アイテムbox』からガスコンロと鍋を出して、1Lくらいの水と10gくらいの乾燥昆布を入れる。それから、鍋を中火より少し弱いくらいの火にかけ、10分くらいかけてゆっくり沸騰直前まで持っていく。沸騰直前になれば、昆布を取り出す。これで昆布だしの完成。あとはこれを『アイテムbox』に入れておく。
次に、お肉とタレの準備かな。しゃぶしゃぶのタレのごまだれとポン酢。あと、刻みネギ、大根おろしとかかな。次にお肉。豚系は結構あるから、牛と鶏肉かな。牛肉はリブロース、サーロイン、モモかな。これだけでも美味しそう。次に鶏肉だね。ささみ、ムネ肉を使おうかな。あ、鶏肉といえば唐揚げを作ってみても良いかも。
では、しゃぶしゃぶさせていただきます。あ、ご飯はちゃんと出してあるよ。まずは、豚バラでいかせていただきます。しゃぶしゃぶ。火が通ったら、ごまだれにつけてご飯と一緒にぱくり。美味しい!やっぱしゃぶしゃぶと言ったらごまだれだよね。
「クルハも食べな〜」
「では、いただきます。あ、私にも箸をいただけませんか?箸の方が食べやすそうなので」
クルハも箸使えるんだ。まぁ、日本人の勇者がいる時点でそんな気はしたけどね。クルハ用に黒いお箸を作って渡そうか。ちなみに京都でこんな感じの柄の箸が売ってた気がする。
「はい、お箸どうぞ〜」
あ、あれだけ言っとかないと。
「そうそう、一つだけ言うことがあるんだけど、箸で生肉をつかんだら、だし汁で箸を消毒してね。そうしないと、もしかしたら食中毒になっちゃうかもしれないし」
「分かりました」
「そして、これがお肉につけるタレね。白い方がごまだれ。黒い方がポン酢ね。どっちもつけてみて、好きな方を使ったら良いと思うよ。あと、お好みで刻みネギや大根おろしをかけても美味しいかも」
私は断然ごまだれ派だけどね。
次はポン酢をつけてみようかな。次は……あ、サーロインにしよ。しゃぶしゃぶのサーロインはめっちゃ美味しいし。しゃぶしゃぶ。そして、ポン酢と大根おろしをつける。そして肉で大根おろしを巻いてぱくり。うまぁ。サーロインの余分な油が綺麗になくなってすごく美味しい。これはポン酢派に寝返ってしまいそう。ってあれ?何かが足りないような……あ、野菜だ。なんで気づかなかったんだろ。まずは、人参でしょ。あと、キャベツに水菜とかかな?ま、思い出したらまた追加すればいいかな。
「ご主人様はどちらのタレが好きなんですか?」
「私はごまだれかな。あの胡麻の風味が好きなんだよね。ドレッシングにしても美味しいし」
「ご主人様はごまだれ派ですか。私はポン酢派なんですよね。何より大根おろしや、刻みネギとの相性が抜群なので」
「それもわかるわぁ」
クルハはポン酢派か。わかるよ。さっき、ポン酢派に寝返りしそうになったから分かる。でもね、私はごまだれ派だよ。やっぱりごまだれは裏切れない。次は鶏肉いってみよう。しゃぶしゃぶ。そしてごまだれにつけてぱくり。うっまあ。やっぱごまだれ最強。鶏肉とゴマだれの組み合わせは美味しすぎる。鶏肉のさっぱり感とごまだれの風味が合わってることで食欲がさらにそそられるね。でも、まだ他の肉もあるからここは我慢。うん我慢。やっぱもう一枚。うん美味しい。あれ?鶏肉ってこんな美味しかったっけ?次は豚ロースを食べてみる。うん。美味しい。牛も食べてみる。うん。美味しいね。次に鶏肉を食べてみる。やっぱ鶏肉だけ妙にすごい美味しいんだけど。なんでだろ。ま、美味しいからなんでもいいかな。
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