第16話 ハルト公国

 やっとハルト公国の国境についた。昼の10時くらいかな?国境のすぐ近くに街があるのでしばらくここの町に滞在していこうと思う。やっぱ、旅の疲れを癒したいし。特にお風呂に入りたい。




 国境も難なく超えて町に入れた。ここの町の名前は『キュレネ』という名の町らしい。この町の冒険者ギルドで色々聞いていると、北門から出てずっと道に沿って4日くらい進むと『王都』に着くらしい。名前は特にないそう。勇者さん。もうちょっと名前考えようよ。せめて『ハル都』くらい思いついてもいいじゃん。まぁ流石にこの名前は無いだろうけどね。

 他にも冒険者ギルドで、お風呂が付いている宿『ニイナ』と言う宿も教えてもらった。この話を聞いた時はほっとしたよ。お風呂がない宿しかなかったら、絶望してたね。ま、無かったら無かったでお風呂を作ってただろうけどね。さて、ホテルに入りますか。



「すいませーん。部屋って空いてますか?」


「全然空いてますよ。何泊してきますか?」


「3日でお願いします」


 まぁ、3日くらいでいいかな。どうせすぐに王都の方へ行くだろうし。


「了解しました。お一人小金貨2枚なので、2人で小金貨4枚ですね」


 これで丁度のはず。


「丁度ですね。ではお部屋の番号は12号室になりますね。今からご案内します」


 

 部屋に入ってみると旅館の部屋って感じがするつくりっぽい。元日本人としては嬉しい限りだけどね。じゃ、お風呂に入ろうかな。お風呂で旅の疲れを癒したいし。


「クルハ〜私先にお風呂入ってるね」


「背中、洗いましょうか?」


 確かに。どうせならきっちり洗いたいし、頼んでみようかな。


「じゃ、よろしく〜」



ふええ。気持ちいい。やっぱ湯船に浸かることを考えた人って天才だと思う。だって気持ちいいし、疲れもとれるし、冬にはめっちゃ体があったまるし。やっぱ、お風呂って最高。

 お風呂から出たら髪を乾かしたくなってきた。それも、髪を乾かさないと髪が痛むて聞いたことがあるし。そして、今から何をするかと言うと、ドライヤーを作ろうと思う。ドライヤーがあれば、すぐに髪を乾かせることができるし、髪も痛まないしね。じゃ、作りましょうか。でも、ドライヤーの中身なんて知らないけど大丈夫なのかな。ま、物は試しということでやってみますか。

 とりあえず、外観だけイメージして作ってみる。うわ、消費MP10000って。というか、こんなこと書かれるんだね。知らなかった。多分だけど、自分のMPより消費するMPが多いと、この表示が出るんだろうね。まだまだ、私も未熟だなぁ。しかし、ドライヤーを作るためにはどうしたらいいんだろう。っていうか、電力はどうするんだろ。そんなことも考えずに作ろうとしてたのか。次からはちゃんと先の事を見据えて行動するようにしよ。反省反省。



 お風呂から出てきて、パジャマワンピに着替えた。もう外には行かないだろうしね。じゃ、お昼ご飯としますか。お昼はこのボタンを押せばお昼ご飯を持ってきてくれるらしい。ぽちっとな。


「お呼びでしょうか?」


「あ、お昼ご飯を食べたいのですが」


「分かりました。少々お待ちください」


 あ、厨房の方へ走ってった。て言うか、お昼ご飯ってなんだろう。私的には、洋食を食べたいなぁなんて思ってたりするんだけど。特にグラタンが食べたい。一応自分でも作れたりするけど、お店で食べた方が数倍美味しい気がするし。ただただグラタンが好きってのもあるけどね。


「ご主人様。王都行った後の予定はどうするんですか?」


 今思えば、王都に行くとだけしか考えてなかったかも。ここはクルハに聞こうかな。


「王都って何があるの?」


「王都には『ケルビン大迷宮』がありますね。あそこは収入も安定しますし、敵の強さも階層を降りなければ変わらないと言う事でかなりの冒険者が集まるんですよ」


 迷宮かぁ。行ってみてもいいかも。主に私の強化として。私のレベルが上がればMPも増えれば『異世界物作製』で構造とか詳しく知らないものも頑張れば作れるようになるし。


 おや?ノック?あ、お昼ご飯か。確かにお昼ご飯を頼んでたね。


「お待たせ致しました」


 意外と料理が運ばれてくるのは早かったね。30分くらいかな?意外とそんなもんなのかな。なんの料理なのやら。わくわく。

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