第9話 今後の方針


今日の晩御飯は素麺にする。決して、決して作るのがめんどくさいわけでではない。では、『異世界物作製』で素麺を作る。次に、だし醤油も作る。濃縮タイプのやつ。



素麺を茹でる。濃縮タイプのだし醤油を薄めて、素麺のつゆを作る。素麺が茹で終わったら、水で締めて完成。


クルハを呼んで、では頂きます。ずるずる…美味しい。クルハも真似をして、素麺を麺つゆにつけて食べている。因みにフォークで食べてる。



ご馳走様。では、再び本を読みますか。気になることが多々あるし。





『ブレイグルの世界旅』を読み始めて分かったことがある。この世界はとても観光できる場所があるということだ。前世では、観光をあまりしてこなかった。これを期に、この異世界を旅するのも良いのかもしれない。あぁ、地球が懐かしい。まだ、この世界に来て1ヶ月も経っていない。まだ、地球に対する未練があるのだろう。死んだどきには何も思わなかったけれど。話を戻そう。

異世界旅をするのはいいが、どこから行くかすら決めていない。この本を読んでいると、この国は『君主制』っぽい。この国の名前はクリュス公国。どうやら、世界5大国の1つらしい。詳細はあんまり書いてなかったが、最後に少し不穏なことが書かれていた。


『クリュス公国は最近きな臭い。そろそろ王が変わる時期だ。その次の王が問題である。次の王は『デルタクリム』だ。このデルタクリムは表面上は素晴らしい人らしいが、裏ではかなり悪どいことをしている噂があるらしい。もしかしたら戦争を起こすかもしれない。この本を読んでいる読者は早めに国を出ることをお勧めする。』



戦争かぁ。絶対に巻き込まれたく無いね。だって、無賃金で働かされそうだし。宿から出たら、一番治安がいい国『ハルト公国』を目指してみようかな。ちなみに国の名前の『ハルト』だけど、勇者召喚で呼ばれた勇者が国を作ったからだとか。



まぁそんなこんなで今後の方針も決まったことだし、色々必要な物を買い揃えますか。そして旅をする為に必要なものとしてこの世界の地図がある。流石に歩いて測った地図などはないだろうが、方位だけでも分かればありがたい。



明日の予定は地図を買うことに決定かな。ついでにこの本の言っている『デルタクリム』についても知っておきたい。もしかしたらこのデルタクリムはだいぶ昔の人かもしれないしね。



本も一通り読み終わったことだしお風呂に入りますかね。しっかりと時間をかけてお風呂に入りましてと。お風呂から出たので、次はベッドメイキングをする。そうして、時刻は23時。クルハを抱き枕にして寝る。おやすみ。





おはようございます。外は暴風雨です。昨日までそんな様子はなかったはずなんですけど。これじゃあ外に行っても店は閉まっているだろうし、宿でクルハと一緒に暇つぶししますか。トランプとかオセロとか。



「クルハ〜一緒にこのゲームしない?」


まずは、オセロを見せてみる。私的にはオセロが1番理解しやすいボードゲームだと思うんだ。


「オセロですね。分かりました。やりましょう」


どうやらこの世界にもオセロはあるようだね。多分勇者が広めたな。多分。


「接待は禁止ね?」


接待されて勝っても嬉しくともなんともないからね。


「分かりました。本気で行かせてもらいます。」


こうして、私とクルハとのオセロ勝負が始まった。結果は0勝10敗。全負けだ。言い訳していい?だってさ、クルハってパスばっかさせてくるんだよ?最初は黒(私)になってたんだけどね、途中からどんどん白(クルハ)が増えてきたんだよう。強すぎぃ。



次は将棋を出してみる。将棋ならこの世界にもないだろうし私が勝てるはず。きっと。




はぁ、将棋の結果は1勝9敗。最初はクルハもルールが分かってなかったから、私が勝てたけどその次から急速に強くなったし。なんなら最後は14手で詰まされたよ。クルハにはボードゲームでは勝てないのだろうか。



その後も、色々なボードゲームをした。まぁ、運で勝てるゲーム以外全て負けたけど。

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