クリスマスライブ

ヤンデレ曲

「次のライブ、どうする?」

「スターダストに聞いてみるか」


「クリスマスにライブ、正月にはカウントダウンライブもあるぞ。君らは未成年だから深夜はダメ。だから次はクリスマスライブね」

 オーナーは続けて言った。

「チケットノルマはまた10枚。よろしくね」

「はい」


 次の日、練習室にて。

「クリスマスっぽい曲作るか」

「おお、いいね!」

「クリスマスに、別れを告げられた恋人に復讐する詞なら準備してありますよ」

「またヤンデレっぽいやつを」

「分かった。それに曲付ける」

「よろしくお願いします、姉さん」

 

「クリスマスの前に期末テストもあるからな。忘れんなよ」

「へーい」

「分かってますよ」

「前回、挽回できたから今回も気を抜くなよ、提出物は絶対にやれ」

「うん。コツコツやってる」

「偉いぞ、響。詩音は?」

「テスト週間になったらやりますよ」

「いーや、今日からやるんだ。その方がテスト勉強に集中できるからな」

「ちゃんとやって」

「分かりました。やりますよ」



「次のライブの曲どうする?」

「クリスマス曲、出来た」

「タイトルは『ブラッディ・クリスマス』です」

「血のクリスマスって、またヤンデレっぽいのが完成しちまったな」

「これを入れるとなると、雰囲気の似てる『アップル・ビースト』を入れた方がいいのでは」

「ああ、それいいな!」

「4曲やるから、あと2曲はどうする?」

「もう1曲、新曲作る」

「ありがとう、奏音ちゃん」

 最後の1曲は、その新曲によって決めることになった。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る