いつかの思い

 …明日は亮の誕生日。今度はどうなるかな。


 亮の奥さんとして、いつまでいられるかな。


 もちろん、私はそのつもりでずっと一緒にいるんだけど。


 亮の見た目は変わらないのに、私だけ老けていく。そのうち、世間からも、亮からも夫婦として見られなくなるよね。


 もちろん戻ってくれれば、そんな心配いらないんだけど。…もう無理だろうな。


 亮のお母さん、おばあさんって言わないといけなくなるかなぁ…。


 私、やれるかなぁ…。


 ……いや、ずっと一緒にいるって決めたんだ。やらないと。

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る