アウロラ
――星全体を住処とする巨大な妖精がいた。
くっきりとあおい山野に人型の虹が跨いで消えないけれど
わたしだけに見えているのか?黄昏に光ゆがめて佇むおまえ
存在を疑いながら確かめる鼓動はつねに指から遠い
星の息で暮らすおまえが私には手をあげたまま止まって見える
二の腕のあたりに入った鳥たちがいつになっても出てこなかった
星と星がぶつかり出会うその日までおまえは独り立つのだろうか
不死の時間を耳のうしろに感じつつ平面として身体をあらう
アウロラ、瞳がおまえを映すとき悲しみとして見つけてしまう
アウロラ、おまえは過去に暮らしつつ未来の人へ手をふるだろう
わたしの胸はしずかしずかに風化して大人に好きな色なんてないよ
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