第140話 意外な、麻雀由来の言葉

 他の人より抜きんでて優秀な成績を収めていることを 「ダントツ」 と言いますが、この「ダントツ」は元々、麻雀の専門用語です。


「断然トップ」の略で「断トツ」。


 最終ゲームのことを「オーラス」と呼ぶのも麻雀が由来で、「オールラスト」から来ています。


 頭数が足りないことを「メンツが揃わない」とか、真正面に向かい合う位置を「トイメン」というのも、麻雀用語から。


面子メンツ」も、「対面トイメン」も、麻雀卓を囲むメンバーや、卓の正対の場所からの言葉です。


「優勝まででリーチがかかりました」 という場合の「リーチ」も麻雀用語です。あと一歩の状態。


「リーチ」は有名ですので、ここで改めて説明しなくとも「それくらいなら、麻雀の用語だってことは知ってるよ」 という人も多いかもしれませんが。


 リーチは「あと一歩で揃う」状態で、パチンコ・パチスロでも使われます。「777」の「7」 「7」 が揃っている状態で「リーチ」となるわけですね。


「テンパる」というと、あわてふためく、平常心を失う状態を指しますが、これも麻雀用語。


 あとひとつの牌が来れば、手が揃ってアガリになる状態、「聴牌テンパイする」からきています。


 つまり、麻雀では 「テンパっている」状態が 「リーチ」できる状態、というわけです。


(麻雀を知っている人からすれば「なにを当たり前のことを」と言われそうですが……)

  • Xで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る