第124話 「モンティ・ホール問題」 について
アメリカのとあるバラエティ番組の話です。
クイズに勝ち抜いてきた優勝者に、豪華賞品獲得のチャンス!
スタジオに3つのボックスが運ばれてきました。
司会者のモンティ・ホール氏は言います。
「A、B、C、3つのボックスがあります。豪華賞品が入っているのはひとつだけ。他のふたつはハズレで、賞品の代わりにヤギが入っています! あなたはひとつだけ選ぶことができます」
優勝者は、考えた末に「Aのボックスを開けます」 と宣言しました。
すると、 司会者は 「随分と悩んだ様子ですね。それではサービスです。私は正解を知っているので、ひとつ、選択肢を消してあげましょう」と、「C」のボックスを開けました。
中身は、ハズレの「ヤギ」でした。
「さあ、これで正解はAかBのどちらかに絞られました! さて、ここで最後の確認! Aのままでいいですか? それとも、今からBに変更しますか? 変更できる最後のチャンス! どうしますか?」
ここで、変更する方がいいのか? 変更しない方がいいのか?という確率論の問題です。
番組の司会者の名前にちなんで「モンティ・ホール問題」と呼ばれます。
単純に、A、B、C、3つのボックスがあった時点では、正解率は3分の1。3つの中から1つを選びました。
そして、司会者が「ハズレ」をひとつ消した段階でも、変更しなければ、優勝者にとっては3分の1のままです。
ですが……「現状、残りは2つしかないんだから、どちらか1つだよな?」と気づいて、開けるボックスをAからBに変更したとします。
ここで、賞品獲得の成功率は3分の1から、3分の2に変化するのです。
つまり、「変更する方がいい」というのが解答。
「ああ、なるほどね」 とピンときた人、 「なんで3分の2になるの?」とピンと来ない人、さまざまだと思いますが、あとは各自で考えよう! (丸投げ)
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