第105話 幸せな気持ちは腸から出る?

 スパイスを効かせたカレーを食べさせた人と食べさせない人に、計算問題を解かせる実験をしたところ、カレーを食べた方が平均して1秒ほど早く答えたという実験結果があるそうです。カレーのスパイスには、脳を活性化させる役割があるのだとか。


 数学者にはインド人が多いというのも、納得の実験結果ですね。


 ところで、カレーに含まれている「クルクミン」は、アルツハイマーの予防に役立つとも言われています。


 アルツハイマーは、脳内の神経細胞にアミロイドβベータと呼ばれる蛋白質が貯まることで、細胞が死んでしまい、発生する現象。

 カレーに使われているウコンの成分「クルクミン」は、アルツハイマーの原因になるアミロイド蛋白が脳へ沈着するのを抑える効果があるそうです。

 毎日のようにカレーを食べているインド人は、他の国と比べて認知症発症率が低いらしいです。


 また、ウコンには肌を綺麗にする「美白効果」や、「幸せホルモン」と呼ばれるセロトニンの分泌にも役立つなど、良い点が多くあります。


 セロトニンは、脳に働きかけて「気分を安定させ、穏やかな状態にしてくれる」効果があるのですが、作られる場所は、脳と腸の二か所。

 そして、実はセロトニンの9割は、脳ではなく腸で作られているのです。


 セロトニンが多ければ多いほど良い、というわけでもなく、脳と腸の分泌量のバランスも必要らしいのですが。

(便秘などで腸の調子が悪いと、逆にセロトニンが過剰分泌されるそうです)


 腸は脳神経と密接な関係があり、ストレスなどで動きが鈍ったり、「第2の脳」と言われることも。


「セロトニン」で「幸せな気分」になるためには、なるべくストレスを抱え込まないこと、お腹を冷やさずに温めるのを意識すること、乳酸菌など腸内環境を整える食物などを摂取すること。


 あと、カレーもね。

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