第87話 チョコレートの語源は「苦い水」という意味

 カカオの割合が多いチョコレートは、脂肪燃焼効果を促し、ダイエットに良い……というのを何かの本で読んでから、毎日数粒、カカオの成分が多い(やや苦い)チョコレートを食べる習慣を始めました。

 ガッキーがTVCMしているアレです。

 チョコレートの効果のほどは……うん、多分、そのうちに出るんじゃないかな。そのうちに。


 チョコレートは、カカオ豆を発酵させたものを原料として、甘みを加えたお菓子です。

 わざわざ説明するまでもないことですが。


 カカオ豆の歴史は意外と古く、メキシコなどでは紀元前には既に栽培されていた痕跡があるそうです。

 

 古代のマヤやアステカ文明では、カカオ豆は「神への供物」として扱われたり、貴重品だったので貨幣の代わりにも用いられたそうです。

 また、カカオは疲労回復などの「薬」として、高貴な王族などの飲み物として飲まれていました。


 さて、「チョコレート」の語源は、アステカ民族の言葉で「苦い水」という意味の「chocolatreショコラトール 」。


 ショコラトールは、メキシコ原住民の間で薬として服用されていた飲み物で、カカオを粉々にして液状にしたものでした。とても苦かったようです。


 その後、アステカを滅ぼしたスペイン人が、ショコラトールに砂糖を加えて、甘い「チョコレート」としてヨーロッパに広めました。


 また、カカオの栽培は世界中に拡大し、西アフリカのガーナ、コートジボワール、東南アジアのインドネシアなどで多く生産されるようになったそうです。 


 日本では、明治時代に「ミルクチョコレート」として、牛乳を混ぜた高級なお菓子として伝わってきました。


 ですが、牛乳を飲む習慣がまだ根付いていなかった明治の日本人たちは、どこで間違えたのか、牛の乳を「牛の血」と誤解し、「牛の血が入った菓子なんて、そんな気持ち悪いもの食えるか!」と毛嫌いして、なかなか売れなかったそうです。

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