第61話 重い荷物を軽く運ぶ方法
もしも、引っ越しを考えていて、茶色の段ボール箱に荷物を整理している……そんな人に朗報です。
段ボール箱に詰めている荷物が重いなら、茶色い段ボール箱ではなく、白い段ボール箱に入れた方が、持って運ぶ時に心理的に軽く感じるのだそうです。
これは「暗い色よりも、明るい色の方が軽く感じる」という先入観で、脳が錯覚を起こすため。
そういえば引っ越し業者などが使っているのは、すべて白い段ボール箱ですね。
試しに、同じ重さの荷物を詰めて、白い段ボール箱と茶色い段ボール箱で実験してみると、8割の人が「白い方が軽い」と答えたそうです。
人間には「五感」というものがありますが、外部から得られる情報で受ける影響は、視覚87%、嗅覚2%、触角3%、聴覚7%、味覚1%と言われています。
その中でも、視覚的に真っ先に入ってくる情報は「色」。
段ボール箱の印象だけに限った話ではなく、企業の看板なども、イメージ戦略として「色」にこだわっているそうです。
飲食店の看板には、食欲増進効果のある「赤」。
旅客業の看板には、清潔・知的・信頼感がある「青」。
喫茶店の看板には、自然を感じさせる「緑」や「茶」など。
外科医が手術をする時に着る服の色が「緑」というのは、色の残像のちらつきを抑えるため。
(昔は白一色でしたが、血の「赤」を長時間見続けていると、白い壁を見た時に目に残像として青や緑のシミが見えることがあったので、改善されたのだそうです)
夜の繁華街、ピンクネオンの看板にはアダルトなイメージがありますが、ピンク=エッチなイメージを持っているのは、世界でも日本だけ。
エッチなイメージの色、というのは世界各国で異なるらしいですよ。
フランスでは「白」、スペインでは「緑」、イタリアでは「赤」、中国では「黄色」、アメリカでは「青」。
中国語で「黄色電映」といったら「ポルノ映画」のことですし、アメリカでは、下ネタのことを「ブルージョーク」と言ったり、成人向け映画は「ブルーフィルム」と呼んだりします。
「色」に関する「色々な」話でした。
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