第52話 南極ではペンギンにさわれない
「人鳥」と書いて何と読むでしょう?
答えは「ペンギン」です。
鳥なのに、二本足で立って歩く姿が人間のようだ、というところからです。
足が短く、ヨタヨタと歩く姿がユーモラスで可愛らしいペンギン。
ですが、骨格だけでいうなら、足は長いそうです。「体育座り」のように、膝を曲げて、足を折り畳んでしゃがんでいる格好。それがペンギンの正体です。
寒い地域に生息し、熱を逃がさないように、体を丸める必要があり、段々とそのように進化したらしく、「じゃあヒザをピンと伸ばして立ち上がることはできるの?」というのは、できないようですね。体の中に足が埋まっているみたいです。
ちなみに、ペンギンが多く生息する「南極」に行くとしたら。
環境保護に関する「南極条約議定書」を受けた「南極地域の環境の保護に関する法律」というのがあり、環境省への「届出」または「確認申請」という手続きが必要となるそうです。
南極に着いて、ペンギンを間近に見られたとしても、「南極条約」により、研究目的で許可を得ている場合を除いて 「人間の方から触りに行ってはいけない」と決まっています。動物観察の禁止条項として「5m以内に近づいてはいけない」となっています。
ただし、向こうから近づいてきた場合は、触ることは絶対禁止ではなく、タラップを下ろしたままの船などに乗り込んできてしまった場合など、ペンギンを下船させるために抱きかかえることは容認されているそうです。見た目より、結構重いそうですよ。
ペンギンは空を飛ばず、水中を泳ぐ生活なので、体を軽くする必要がなく、筋肉や骨の密度が高くて“みっしり”と詰まっている感じ、らしいです。
肉食獣などの天敵がいないため、南極のペンギンは警戒心が薄く、好奇心が旺盛で、上陸するとペンギンの方から人間に近寄ってくるそうです。
二本足で立っている人間の姿を、自分たちの「仲間」だと思っているのかもしれません。
19世紀に、「最も大きなペンギン」に対して、一番偉い「王様」に例えて「オウサマペンギン」と名付けたそうですが、その後、もっと大きなペンギンが発見され、王様よりも偉いなら皇帝、ということで「コウテイペンギン」と名付けられたそうです。
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