第51話 「飛び出し坊や」について
本線に脇道から合流する道路は、「
ですが、アルファベットの「T」の形に似ていることから「
漢字の「
古くから「丁字路」の名称はありましたが、海外から「
さて、この「丁字路」によく置かれている、走っている少年の看板を見かけることが多いですよね。
あの「飛び出し注意!」の少年の看板は、帽子あり・帽子なし、笑顔・マジメ・驚き顔、服装の違いなど、地方や地域によって、さまざまなバリエーションがあるそうです。
もっとも一般的なのは、坊主頭の少年が、赤い上着と黄色いズボンで、真面目な顔で走っているポーズの看板でしょうか。
小学生などの児童が道路に飛び出して、自動車と接触する事故を防止する目的で、ドライバーへの注意喚起のために、地域の自治体やPTAなどが通学路などに設置しています。横断旗の入れ物を兼ねているケースもあります。
飛び出し人形・飛び出し小僧・飛び出し君・飛び出し注意君・とび太くんなどとも呼ばれていますが、「飛び出し坊や」という名称を一躍世間に広めたのはイラストレーター・コラムニストのみうらじゅん氏。
みうらじゅん氏は「飛び出し坊や」看板のバリエーションの多彩さを面白がり、地方のユニークな「飛び出し坊や」の写真撮影コレクションを趣味のひとつとしています。
ホームセンターなどでも「とびだしとび太くん」などの商品名で売られています(結構、いい値段です)。
第1号は、1973年、滋賀県東近江市の看板屋さんが作ったそうです。(みらうじゅん氏は「0系」と命名しています)
のちに、この看板屋さんが、看板の少年に「飛出とび太」と正式に命名したらしいですね。
独自で発展を遂げた「飛び出し坊や」看板は、個性豊かなデザインで目を引いたものが盗難にあったり、事故防止の看板のはずなのに車がぶつかったりして破損したり、車に傷をつけてしまうこともあるようです。複雑。
昨今では、表が少年、裏が少女、となっている「男女共用バージョン」もあるそうです。時代ですねえ。
「飛び出し」防止のために立てられた看板なので、「飛び出し坊や」と言うよりは「飛び出さない坊や」の方が、言い方としては正しいのでしょうけど。
(みうらじゅん氏も言っています)
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