2日目

また真っ暗な空間にいる。


今日は昨日よりも闇が深く一寸先も暗くて見えない。

『ちょっと怖いな』


鳥肌が立っているのを感じる。


起きろ私、動け身体。


起きろ起きろ起きろ起きろ...起きて...


どう頑張っても目が覚めない。この今、私が見ている世界が現実のような気がしてきた。


起きて起きて起きて....


『誰か助けて...』


「みかちゃんおはよう」

みらいの声が聞こえたと同時に見知った顔が表られた。


「...おはよう...」

「どうかしたの?」

みらいが私の顔を覗き込むように聞いて来る。


「いや、何でもないよ」

そう答えると台所に向かった。


「本日新たに駅前にオープンしました..」

テレビがいつの間にかついてる。


「運ぶの手伝って」

「はぁーい」


今日もみらいは目玉焼きを2個食べる。

みらいはずっと笑顔でいる。昔から変わらず。


それを見るたびに私は元気になれる。


「行ってきます」

「いってらっしゃい」


今日も変わらず人が多い電車に乗り込む。


『毎日これはきついかも』


そう思いながら学校に着いて教室に向かった。


「今日は消費者理論について話していきます...」


今日の夢は昨日の夢より怖かったな。


それにしてもなんで夢だと分かっているのに自分で起きれないのだろうか。


「需要曲線....一般的に右肩下がり....」


考え事しているからか授業の内容が入ってこないな。それに今日の夢のせいで寝不足なのかもしれないな。


今日はいつもより早く寝るとしよう。


全部の授業が終わりバイトも終わってクタクタになりながら家に帰ると


「おかえり」

みらいが玄関まで迎えに来てくれた。


「今日はピザを作ったよ」


そういうとマルゲリータとオリジナルピザがあった。


「え、美味しそう」

「でしょ!!」


オリジナルピザには大量の肉とチーズが乗っている。


大丈夫かな。こんなにハイカロリーなもの食べて


「あれ、今カロリーの心配した?」


みらいは私が考えていることを見透かしたように言ってくる。

「そ、そうだけど」


「大丈夫だよ。肉はささみと牛肉の赤身を使っていてチーズは低カロリーなチーズを使っているから」


「そうなんだ」

なら沢山食べてもいいかも


私はオリジナルピザを食べる。


「美味しい!!」

「でしょでしょ」


みらいは嬉しそうに顔を緩ませる。


私たちは限界になりながらもピザを全部食べ切った。


「もう入らない」

お腹がいっぱいで苦しい。


「作りすぎちゃったね」

みらいは笑っている。


この後はみらいに今日の出来事を話した。


お風呂を済ませて床に着く。

「おやすみみらい」

「おやすみ」


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