12.冒険者ギルド-2
そういえば角ウサギと角狼あるんだが買い取りもしくは依頼にあるか聞いたらどれも常時依頼にあるそうで、解体も割引かれるがしなくてもいいそう。解体費用は角ウサギ1匹あたり大銅貨2枚、角ウサギ1匹解体済だったら魔石ありで大銅貨7枚、魔石なしで大銅貨5枚、角狼は解体済なら小銀貨2枚、魔石なしなら小銀貨1枚と大銅貨5枚、解体して貰うなら大銅貨3枚だそうだ。
「むむ。解体お願いするなら角ウサギが大銅貨5枚、角狼なら小銀貨1枚と大銅貨7枚になるんだ。角ウサギがーーーー37匹と角狼1匹いるから、小銀貨7枚と大銅貨7枚の差か.....」
「え....あ、はい、解体費用の計算だとそうですね。....暗算ですか?早いですね.......。」
むう。7万7千円ケチるかどうかの問題なんだけども。解体面倒じゃなければそれだけギルドの解体要員が潤うわけだ。
「因みに解体する方って専属ですか?歩合制?」
「専属でいらっしゃいますけど....歩合制かどうかは.....」
「固定賃金プラス歩合制だよ。半分貰ってるぜ!」
「うわっーーラルドさん!いきなり現れないで下さい!」
歩合制かどうかを質問していたら、ニュっと筋肉隆々の白髪混じりのおっさんが出て来た。ラルドさんて言うのか。
「にいちゃん、解体済だと俺らの給料少なくなるとか心配してくれてんのか?固定賃金はあるからなくても俺らは困らないぜ!ーーでもそうだな、あんまりいっぱいだと腐っちまうからよ、早さ勝負ってんでランクの低い冒険者とか13歳以上の孤児院の見習い冒険者とか臨時で雇うからあればある程そいつらの為にはなるな!」
「成る程。じゃぁ、解体お願いします。面倒だし。魔石だけ角ウサギ3個と角狼の1個貰って後精算して下さい。ここのーー素材受け取りカウンターに出せばいいですか?」
「おう?おー、待て待て、このマジック袋に入れてってくれ。聞いて驚け、このマジック袋は迷宮品でよ、倉庫1つ分は入る代物だぜ!収納スキルみたいに時間は止まらないけどな!」
「おぉマジック袋.....」
マジックバックって名前じゃないんだ。あれか。形状で名前変化すんのかな。マジック〇〇的な。
広げられたマジック袋に向けて、1.2.3...と確認してもらいながら移動する。最後の角ウサギ3個と角狼1匹は、『アポーツ』と唱えて魔石を引き寄せる。
「にいちゃん、便利な事できんなー。スキルか?」
「いえ、魔法です。解体も魔法でできますけど。数あれば面倒なので助かります。」
「そうかよ。格好見れば金に困ってなさそうだし、これからもよろしくな!手一杯でどうにもならなくなる事あったら、声かけてーな!」
「遠慮したいです。」
「かかか!もう知っちゃったかんな!そんときゃ頼むわ!」
「遠慮したいです。」
2回も遠慮したいと言ったのに、かかか!と笑いながらいなくなってしまったラルドさん。溜息を零していると、驚きの顔で見ていたタフィーさんが復活した。
「な、なんですか今の!解体も魔法で出来るって言いました?それだってサポートに記載できますよ!」
「面倒は遠慮したいんで、やめて下さい。」
その後ギャースカ煩い(あ、言っちゃった)タフィーさんを宥めすかし、精算をしてもらって冒険者ギルドを後にした。
全て解体費用マイナスとして、
魔石あり角ウサギ、
1匹5000円×34=17万、
魔石なし角ウサギ、
1匹3000円×3=9000円、
魔石なし角狼、1匹1万2000円、
合計 19万1000円。大銀貨1枚と小銀貨9枚と大銅貨1枚だ。
19万1000円を言うのに大銀貨がとか言ってたらやたら長いな。面倒くせぇ....。
日本円に変換するから面倒だと思うだけで、このお金しか知らなかったらそうゆうもんだと思うんだろうけど。計算面倒くさくない?
こっちのお金でやってみよう。
大銅貨(5枚×34)÷10=小銀貨17枚
大銅貨3枚×3=大銅貨9枚
小銀貨1枚と大銅貨2枚
ここまで合計 小銀貨18枚と大銅貨11枚
10枚で次の貨幣、は定着してるから、
大銀貨1枚と小銀貨8枚と、小銀貨1枚と大銅貨1枚に。
足して大銀貨1枚小銀貨9枚大銅貨1枚。
ーーーーーおよ、日本円に変換とかこっちのお金に変換とか考えたら意外とそうでもないかも。
ーーまぁ日本円に変換するけどもね!!
意味のない事を計算してしまって、自分に馬鹿じゃね、と突っ込んで、お隣の薬師ギルドに足を向けた。
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