3.気づいてしまった驚きの事実!

街や村を探すとなると。


ーーー飛ぶか?


いやいや、まだ魔法がある世界とは限らんし、目立つのは良そう。



ーーー跳ぶか?



.....同じだろう。ーーいや、まてよ、透明化して、飛ぼう。今なら誰もいない筈。一応索敵魔法で半径2キロ程を索敵して。。。よし、人はいない。なんか動物っぽいのはいるけど、兎っぽいのがあちこちと犬型が3匹くらい固まって1キロ先にいるだけだ。



早速透明化の魔法をかけて、飛翔魔法を使う。

ふわりと地面から浮いたのを確認して、上へ上へと進む。ぐるりとあたりの様子を伺うと、森を抜けた先、遠くの方にうっすらと門みたいなのが見える。

方向は....コンパスを出すか。ーーふむ、この方角ね。



地上に戻り、魔法を解く。索敵魔法はかけっぱなしにして、とりあえず歩くか。森の中を抜けるならどんな動物がいるのか、木の実とかもあるかも知れない。



歩き出して直ぐ、索敵魔法に謎の草がひっかかった。視界に点滅した白い色がついたのだ。

しゃがんで確認する。



【癒しの薬草】

薬剤師や錬金術師がつくるポーションの材料。

薬剤師ならこれと蒸留水でできる。

錬金術師ならこれと魔力でできる。

これと魔石があれば魔力ポーションが出来る。




ーーーは。

ーーーーーえ?

ーーーーーーーポ、ポーション?



「ーーーーマジか。」



思わず1人しかいないのに呟いてしまった。

だって奥さん、ポーションなんてのが存在するって事ですよ。

今までの物語には出てこなかった。

だってポーションってゲームとか巷で話題だった携帯小説の中のものですよ。同じようにサンダーサンダガ、ヒールなんてのも出てこなかった。いや、俺自身は親父がそっち系の神様なんで雷操るけども。魔法開発なんて簡単にできちゃうから色々便利な魔法作っちゃってるけども。



ーーーーどういう事だ。ここはゲームの中なのか?

ついに本から卒業でこれからはゲームか?

ーーーーいや、待て、自分でさっき言ったじゃないか。携帯『小説』と.....。



「ーーーっキタコレ!あれだコレは!巷で話題だった!『異世界転移』だーー!!」



だーっ

だーっ

だーっ



近くに山でもあるのか、俺の叫びがこだました。



いや今までの転移も異世界転移だったんだけどね。

なんか違うのよ。ジャンル違うでしょ。

ーーーでしょ?

  • Twitterで共有
  • Facebookで共有
  • はてなブックマークでブックマーク

作者を応援しよう!

ハートをクリックで、簡単に応援の気持ちを伝えられます。(ログインが必要です)

応援したユーザー

応援すると応援コメントも書けます

新規登録で充実の読書を

マイページ
読書の状況から作品を自動で分類して簡単に管理できる
小説の未読話数がひと目でわかり前回の続きから読める
フォローしたユーザーの活動を追える
通知
小説の更新や作者の新作の情報を受け取れる
閲覧履歴
以前読んだ小説が一覧で見つけやすい
新規ユーザー登録無料

アカウントをお持ちの方はログイン

カクヨムで可能な読書体験をくわしく知る