第3話

あれから数日が経った

仕事は相変わらず忙しくしていた

「おい、これの見積り誰が作成したんだ」


西田部長の声が響く


カタカタとパソコンのキーボードをうちながら

それ多分と筒井つついが言う

その言葉を聞いてまたかと言った

本当世話が妬けるのねと東野ひがしのが言った


「これ頼むぞ源野げんの 後これだけだ」


「仕事が速いな飛鷹 それ終わったら上がって大丈夫だ 現にそれで終わりだから」


解ったと答えて残りの仕事をすませる


数分後


ぐーんと両手をあげる

西田部長に作成した資料を渡す

帰宅許可は源野からでてると言った

そうかと言うと片付けをして先に会社をでる

時刻は17時


食べて帰るかと呟く


お気に入りの店は休みだからと

いろいろ回る

そう言えばこんな所にあったんだなと

居酒屋へ入った

大将いらっしゃいと言う声が聞こえたのだ

それともう一人の声も聞こえたのです


「あれ~飛鷹さんじゃないですか~」


そう言って声をかけたのは

あの時合コンで知り合った

笹木梨香だ


「あれ笹木さん 確かエンジニアの企画開発部ですよね」


ここ父さんの店で手伝ってるの~

ギャルぽい見た目とは裏腹に

結構真面目で家族思いだ

確か向坂と連絡先交換した筈だよな

あいつからマウント来たらと言う


ITは魅力だったんだけど

自慢うざくて直ぐに捨てた~と言った

親父さんが知り合いだったとは驚いたと言ったのです

空いてる席へ案内されて座る


いろいろあるな

メニューを一通り見て

オススメとあれこれ頼んだ

海上さんとと思ってたけど

あの時携帯忘れてとか言ってたから~と言う


実際そうなんだよなと言った

家でて気づいてと言うと

案外おちょこちょいなんですね~と言ったのである

まぁ少し抜けてるとは自分でも思ってるのだ

そんな話をしてると注文品ができた


仕事の後の食事は美味しい


途端に親父さんがこいつと友達になってくれないかと

申し出たのだ

こっちに越して来て長いが友達ができたなんて話は聞かなくてなと言った


梨香がちょっとお父さんと言う

そんな親子の会話が微笑ましい

常連のお客さんが大将も一人娘が可愛いんですねと言われた

当たり前だと言うと笑いが飛び交う

こんな食事も良いかも知れない


そこにあるのは極々普通の風景

それが丁度良かったりする

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