3話……?デート(1)

 退屈な平日が終わって、やっと休日になった。

 今日は天音との久しぶりのデートだ。……あれ?最後にデートをしたのは、いつだったっけ?

 はっきりと思い出そうとすると、ずきりと頭に強い痛みを感じた。

 なんだろう?記憶にもやがかかっているような……?

 疲れているのか、と思い一応熱を測った。37.5℃……そこそこ熱があった。

 正直家で休みたいような気もしたが、天音がとても楽しみにしてくれていたのでその考えを振り払った。

 起き上がって、顔を洗って、食欲はなかったが朝ごはんを少しだけ食べて、天音の迎えを待っている時に一通の連絡がきた。  

『いつも私が迎えに行ってるけど、今日は待ち合わせにしない?待ち合わせ場所は◯◯駅。時間は11時で。お願い、遠出がしたいの。わがまま言ってごめんね』

 急にどうしたんだろう?と少しだけ驚いたが、たまにはいいかもしれないな、と考えて返事を送った。

 体温計をしまって、俺は椅子から立ち上がった。

 あと少しだけ時間があるから、食器も洗って、そうだ、まだ借りたものを返していなかった。

 お礼に何かプレゼントもしようかな。何がいいだろうか……?

 色々しているうちに、すでに三十分が経過していた。

 体調不良なんて、すでに頭にはなかった。俺は浮かれた気分のまま家を出た。

 ───まさか、あんなことになるなんて俺は思いもしなかった。

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最後まで読んでくれてありがとうございました。

そして久しぶりの更新になってしまってすみません。しかも短いですし。

これからも少しずつですが投稿していきますのでどうかよろしくお願いします。

  

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