第13話 神クラスの奴隷商人なのに自分の奴隷に押され気味です!
夜。
寝ようとした僕の所に、とても煽情的な恰好をしたアクアとヴィーナが。
「えーと……アクア、もしかしてだけど、ジェルに教わったのかな?」
「はい! なので、ごしゅじんさまに、練習台を、お願いしたく」
ジェルもウチの奴隷だ。奴隷は奴隷なんだけど……その、夜の奴隷なのだ。
娼館で働かせられていたのだけど、奴隷の環境は酷く使い物にならなくなって捨てられた。
そして、それを僕が拾って……のパターンだった。
ジェルも元気になったのは良かったのだけど……ジェルは、性行為そのものに嫌悪感はなく、いや、むしろ積極的で……彼女は自身の技術を他の奴隷たちに教えて込んでいるのだ。そして、その練習台となるのが……僕だ。
「なんで誰も止めなかったんだ!?」
「だって、奴隷ですから。こういう言い方はアレですが、学んでおくべきことです」
ヴィーナの言う事は分かる。奴隷というのはそういう役割があるのも分かる。
けれど、ウチでは取り扱っていないとはっきり言ってるんだけど!
「まあまあ、いいじゃないですか。アクアだってお年頃です。そういう事にも興味はありますし。それにイレド様なら、一線を越えないようにするのでしょう?」
勿論だ。そういう事は愛する人と行って欲しい。
「ごしゅじんさま、だめ、ですか……?」
顔を赤らめながら聞いてくるアクア。いやいやいや!
「でも、イレド様が相手しないとなると、この屋敷には男がいませんし、他の所で求めれば、一線を越えてしまうかもしれませんよ。……いかがいたします?」
ヴィーナが妖しく微笑みながら僕を見つめる。これはもう……退路がないヤツじゃないか!
「わかったよ! もう! どんとこい!」
その夜、僕の叫び声が屋敷に響き渡ったのであった。
ああ、奴隷を一人も売ることの出来ない奴隷商人が自分の大切な奴隷と何やってんだかぁあ……!
「あ、イレド様。イレド様のスキル【
分かってるよ!
ドレインは、キスや、その、ちょっとえっちな行為によって奴隷の持つ力を少しずつ蓄積させて高める事も出来る。
少しでも奴隷商人としてのレベルを高めて、君たちをもっともっと素晴らしい奴隷にしてみせるから!
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