第3話 こんな僕らに魔王は通用しない 3人向け

酔っ払いおじさん:「ひっく、、、今日は飲みすぎたの~♪」

酔っ払いおじさん:「久しく飲んでおらんかったからの」

酔っ払いおじさん:「今日は、何でもできる気持ちじゃ!」

酔っ払いおじさん:「おや、、、あそこにかわいらしいおなごがおるの~」

酔っ払いおじさん:「ちょっと、そこのお嬢ちゃん♪そこで寝たらあかんぞ♪」

酔っ払い横田:「ふれんじゃねぇ!じじい、、、私に触れていいのは新井だけだ」

酔っ払いおじさん:「あぎぁー!体が回ってる!?」

酔っ払い横田:「ひっく、、、そのまま、メリーゴーランドを楽しんでな!」

酔っ払いおじさん:「ぐぎゃ!じ、、、地面が冷たい」

酔っ払い横田:「新しい恋人だな、、、ファーストキスおめでとう」

酔っ払いおじさん:「あ、、、あれは、まさか」

酔っ払いおじさん:「あのおなごは、、、、まさか赤松公園の死神!?」

酔っ払いおじさん:「出会った酔っ払いはみな赤松公園の湖の上で笹船(ささぶね)ように浮かされるという、あの」

魔王:「ここが、第七世界か!」

酔っ払いおじさん:「あやつは!、、、誰じゃったかのう?」

酔っ払いおじさん:「あんな、奇抜(きばつ)なコスプレおじさん見たことないが、、、」

魔王:「ここが、、、チキュウ。たいした星じゃないな」

魔王:「おい!そこの女!ここはどこだ!」

酔っ払い横田:「ここは、、、、どこって、、、ひっく」

酔っ払いおじさん:「ああ、あやつ命知らずにも死神に喧嘩(けんか)を売りおった!」

酔っ払い横田:「ここは、私のオアシスだ!」

魔王:「、、、こんなちんけな場所がか?」

酔っ払い横田:「私の脳内では、新婚生活が真っただ中だ!邪魔すんじゃねぇ!」

酔っ払いおじさん:「脳内新婚生活じゃと、、、く、、、かわいそすぎて目も合わせられん!」

酔っ払い横田:「私の目の前には、ワンちゃん一匹と十人子供が見えるぜ」

酔っ払いおじさん:「犬よりお盛んじゃな!?」

魔王:「お前、、、何を話しているんだ?」

酔っ払い横田:「ふ、、、お前にわかるか?」

酔っ払い横田:「思い人の家に忍(しの)び込んだら窓が追い出される悲しみを!」

酔っ払いおじさん:「、、、それ犯罪じゃん!それ犯罪じゃよ!もう、捕まってよ!愛が重いよ!」

魔王:「二人で、何やら盛り上がっているが、、、」

魔王:「我の知ったことではない!」

魔王:「貴様でここを倒し」

魔王:「この世界での世界征服の幕開きとしよう」

酔っ払い横田:「ふ、、、、私の理想に追いつけるかな?」

酔っ払いおじさん:「現実みて~!ついでに、お医者様にも見てもらって~!?」

魔王:「この我前で理想を語るとは、、、貴様!なにやつ!?」

酔っ払い横田:「あぁ~!ひっく、、、、第七魔王?」

酔っ払いおじさん:「ここでやっと、テキトウに話合わせた~!?」

魔王:「なめおって、、、灰も残さず消してやろう!」

酔っ払い横田:「恋のトモシビは消えはしない!」

酔っ払いおじさん:「、、、え?なに?ここから、戦いなる流れなの?」

魔王:「消えろ!」

酔っ払いおじさん:「あれ?なんか火炎放射器ばりの火が見えるのう」

酔っ払いおじさん:「目が疲れたかのぅ?」

酔っ払い横田:「私に越えられない壁はない!」

酔っ払いおじさん:「あれ?簡単にオリンピックの高跳び記録越えてない?」

酔っ払いおじさん:「てか、飛びすぎじゃない!?」

酔っ払いおじさん:「てか、雲に隠れてない!?」

魔王:「、、、おい?あれ戻ってこれるのか?」

酔っ払いおじさん:「わしに聞かれてもの~?」

魔王:「この世界ではこれが普通なのか?」

酔っ払いおじさん:「酒飲みすぎじゃな、、、帰ったら、わしも水を飲もう」

魔王:「酒とは?」

横田:「とう!は!私は今まで何をしてたんだ?」

酔っ払いおじさん:「おや?、、、さきほど、消えたおなごが見えてるような?」

魔王:「やっと、帰ってきたか」

酔っ払い横田:「お前まさか!」

魔王:「そう我は!」

横田:「コスプレイヤーだな!」

魔王:「なんだ?、、、その聞いたことないフレーズは?」

横田:「ふ、、、そんな恰好(かっこう)して、なりきりまでするとは」

魔王:「何だ分からんが、、、、お前馬鹿にしてるだろ?」

横田:「そんなことはない、、、私の理想に次に尊敬している」

酔っ払いおじさん:「やはり、このおなご酔っておるな、、、うん」

魔王:「心配するな、、、貴様の理想はここでついえる!」

横田:「なんだ付き合ってほしいのか?残念ながら私には新井というものが」

魔王:「問答無用!」

酔っ払いおじさん:「な!いま、変なかっこうのおじさんが一瞬消えた!?」

横田:「それなら、私もできるな」

酔っ払いおじさん:「あれ?おなごはいつの間にあやつの背後に?」

魔王:「貴様!まさか、人間の限界を超えたか!?」

横田:「私が越えたのは恋の限界値だ!!」

酔っ払いおじさん:「とりあえず、わし、、、そろそろ、帰ろうかのう?」

酔っ払いおじさん:「頭がいたくなってきたわ」

酔っ払いおじさん:「明日になったら、この夢もさめるじゃろう、、、、」

魔王:「確かに、、、これ以上、時間の無駄遣(むだづか)いだ、、、」

魔王:「次で、ケリをつける!」

横田:「仕方ない、、、」

横田:「そんなに、運動したいなら付き合ってやろう」

横田:「とりあえず、、、あれだ!何する?ストレッチ?」

魔王:「これで最後だ!」

酔っ払いおじさん:「おぉ!頭が痛くなりすぎてあやつが輝(かがや)いて見える!」

酔っ払いおじさん:「輝いたままおなごに向かって突撃(とつげき)しとる!?」

魔王:「ファイナル、、、ブロウ!」

横田:「よけていいやつ?」

酔っ払いおじさん:「普通によけとる!?」

横田:「仕方ない、、、私をとっておきを愛を見せてやろう!」

魔王:「なん、、、だと!?」

横田:「新井直伝!、、、愛のアイアンクロー!」

魔王:「ギャーーーーーーーーー!」

酔っ払いおじさん:「愛関係ないーーーーー!?」

酔っ払いおじさん:「あぁあぁ、、、あやつ、、、良く戦ったのう、、、」

酔っ払いおじさん:「わしの体も限界じゃあ、、、そろそろ、帰って寝て忘れよう、、、、」

魔王:「貴様が、、、この世界の魔王か、、、バタ」

横田:「私はただの、、、恋する乙女(おとめ)さ」

横田:「あ!そろそろ、出勤の時間!いけな~い♪遅刻♪遅刻~♪」

ナレーション:こうして、世界の平和は守られた

ナレーション:一人の英雄は魔王を倒し

ナレーション:倒された魔王は改心し

ナレーション:英雄のいるブラック企業に就職した

魔王:「今日から、お世話になりますマオです、、、よろしくお願いします」

横田:「あれ?どっかで見たような、、、私のファンか?」

魔王:「残念ながら、あなたのファンではないです」

横田:「そうか、、、」

魔王:「実は、、、私も恋をしまして」

横田:「私にか、、、」

魔王:「いえ、そちらの方に、、、」

横田:「えと、、、そこには幽霊しかいないけど?」

魔王:「その方に」

横田:「幽霊の方かい!」

横田:「てか、私、、、幽霊より魅力ないの?」

ナレーション:英雄の恋の戦いは未だ続く!、、、完結するの?

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