第2話 こんな僕らに幽霊は通用しない 3人向け

0:こんな、僕らに幽霊は通用しない

新井:「ちくしょう、、、残業終わらない」

横田:「こうなったら、紙を集めて、ロボットでも作ろうか?」

新井:「お前は終わってるだろう!帰れよ!横田」

横田:「帰りたいのはやまやまだが、問題が発生した」

新井:「どうした?」

横田:「帰る気にならない」

新井:「そしたら、俺の仕事をお手伝えよ」

横田:「新井といる時間が少なくなるだろ?」

新井:「お前と二人でいたいから残業してるんじゃない!」

新井:「お前と違って帰らないと家族がうるさいんだよ、、、」

横田:「仕方ない、、、ホテルでも取るか?」

新井:「お前の頭はピンク色だな」

新井:「そんなんで、仕事できるんだから、神様ってのは信用ならないな」

横田:「なら、私がお前の神様なろう」

新井:「宗教勧誘(しゅうきょうかんゆう)なら間に合っているので、会社のビルから飛び降りておいてください」

横田:「仕方ないな」

新井:「本当に向かいやがった」

幽霊:「待っている家族がいるなんて、、、まさか、リア充ってやつ!」

幽霊:「ゆるせない!」

幽霊:「世の社畜(しゃちく)が、身を焦(こ)がして働いているというのに」

幽霊:「あの男はリア充を謳歌(おうか)するためだけに、帰ろうと頑張るなんて!」

幽霊:「これは、制裁(せいさい)すべきですわ!絶対!」

新井:「横田が飛び降りている間に仕事を片付けよう!」

新井:「ん?扉が勝手に開いたりしまったりしてる?」

新井:「勝手(かって)でも悪かったか?」

新井:「残念ながらそんなのに構っている暇はない!」

幽霊:「しかたないわね、、、もっと、強くやりましょう!」

新井:「ん~!」

幽霊:「これは、利いてるみたいね!」

新井:「横田うるさい!」

横田:「私を呼んだか?新井」

幽霊:「窓からさりげなくはいってる~!?あれ?ここってビル4階じゃなかったかな」

新井:「横田いたずらはよせよ!」

横田:「失礼だな、、、新井、、、いくら、私でも離れた扉を開け閉めできないぞ」

新井:「ほんとか?」

横田:「しかたない、、、やって、証明しよう」

幽霊:「あの二人の頭のおかしいのかしら?」

横田:「ん~!あ!できたわ」(念を送る感じで)

幽霊:「できてる~!?幽霊でもないのに遠くの扉開け閉めできちゃってる~!?」

新井:「ほら、できるだろう?」

幽霊:「いや、普通出来ないよ!?」

横田:「愛の力だな!」

新井:「なんでも、それで解決できると思うなよ?」

幽霊:「ほんとですよ、、、」

横田:「とりあえず、新井!新人が来たのか?」

新井:「何の話だ?」

横田:「お前の隣の女性のことだよ」

新井:「とうとう、頭がだめになったか、、、」

新井:「課長にもこのことを、オブラートにつつんで伝えるよ」

横田:「新井、、、結婚式なら、今日でもいいぞ」

新井:「あーあー目の前の仕事で、何も聞こえない」

幽霊:「・・・」

横田:「しかたない、、、茶でも淹(い)れてやるか」

新井:「へんなのいれるなよ?」

横田:「何もいれないさ」

新井:「手元のマムシドリンクよこせ!」

横田:「あ!私の切り札!」

新井:「こんなもんに頼るなよ、、、愛の力が聞いてあきれるよ」

横田:「しかたない、、、とりあえず、茶を入れるか!」

幽霊:「あの~?」

横田:「なんだい?」

幽霊:「見えるてるんですよね?」

横田:「くっきりとね?」

幽霊:「初めてです。死んでから話せるのは人は」

横田:「私が大事な初めてをうばって、、、えと、死んでから?」

幽霊:「はい!実は幽霊でして!」

横田:「ひぃ!」

幽霊:「えぇ!?」

横田:「お願い呪わないで!」

幽霊:「さっきまで、頭イカレてたことしてた人が、まともな反応しないでくださいよ!」

横田:「失礼な、、、これでも、乙女(おとめ)だぞ?」

幽霊:「乙女(おとめ)は会社の窓から登場したりしませんよ?」

横田:「ふ、、、私のやりかたは まだ、この時代には受け入れられないか、、、、」

幽霊:「お薬だしときますね」

横田:「それより、なぜ私に話しかけに?」

幽霊:「いや、あなたのせいであのリア充を撃退できないんですよ!」

横田:「ん?リア充?」

幽霊:「あの男ですよ!」

横田:「あぁ~新井ことか!あいつリア充じゃないぞ?」

幽霊:「え?そうなんですか?」

横田:「たしかに、家に帰ればこれでもかってくらいのブラコンな妹がいたがな」

幽霊:「あぁ~救いようないですね。爆発しろです」

横田:「まぁ、そんな理由で、私も彼を家に帰したくない、、、」

幽霊:「利害が一致しそうですね!」

横田:「問題は、、、新井が女性好きじゃない可能性があることだ」

横田:「これだけ、アピールしても、彼は振り向かない」

幽霊:「あれ、アピールだったんですね、、、」

横田:「して、私は何したらいい?」

幽霊:「むしろ、何かされたら私のアイデンティティが取られてしまいそうです、、、」

横田:「気にするな、、、人には一つくらいは、何か取得(とりえ)がある」

幽霊:「その取得(とりえ)をことごとく盗んでるんですよ?あなた?」

新井:「おい、茶を沸(わ)かすのにどれだけ時間かかってるんだ」

新井:「もう、自分で淹(い)れるよ」

横田:「だめだ、、ここを通すわけにはいかない!」

新井:「はぁ?お前、何を言ってやがる」

横田:「断じて!ここは、通さん!」

幽霊:「本当に何やってるんですか?この人?」

新井:「いいからお茶でなくてもコーヒーくらい淹れさせろ!」

横田:「ここを、通りたければ私を倒していけ!」

新井:「あぁ~常識通じね~!」

幽霊:「え?本当に横田さん、、、新井さんのこと好きです?実は、大っ嫌いだったりしないです!?」

新井:「ここで、決着をつけてやる!お前との縁もな!」

横田:「より深まっていくんですね!」

幽霊:「それは、あなたの頭の中だけですよ~!」

幽霊:「あぁ~戦闘してる~てか、私置いてかれてる~!?」

幽霊:「あぁ、、、この戦いどうなるだろう?」

幽霊:「あれ?あれってジャーマン・スープレックス?」

幽霊:「あれ?新井さん?横田さん、、、目が白くなってますよ?

幽霊:「これ?ほんとに、、、まずくないです?」

幽霊:「あ、、、あぁ、、、」

新井:「ふぅ、、、これで、いいか」

幽霊:「・・・」

新井:「たく、毎回相手するこちらも身にもなれよな」

幽霊:「横田さん、、、来世は誠実(せいじつ)な女性になってください」

新井:「さて、、、コーヒーを淹れて仕事続きをするか」

幽霊:「この人にいたずらするのは、、、やっぱりやめましょう」

横田:「は!後ちょっとで、新井との結婚まで、夢見れそうだったのに!」

幽霊:「生きてたんですか!?」

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