第9話 プレイゾーンの解説

アジル達をボコった次の日。


今日もチェインの講義を受ける。


「今日の授業ではプレイゾーンについて説明したいと思います。プレイゾーンとはカードを置く場所の事です」

「まずデッキゾーンは右下に置きます。そしてその左にコネクトゾーンが来ます。コネクトゾーンにカードを置く時はカードを左向きに置きます。コネクトゾーンはコネクトする事でカードを増やす事ができますが、カードの上3分の1程を重ねます。重ねる理由はモンスターカードの間にチェインマーカーが来るように置くためです。コネクトゾーンには何でも好きなカードを最大6枚までコネクトする事ができます」

「イベントカードをセットする際にはカードを裏側に置きます。イベントカードがセットされている間はコネクトができません。理由はチェインマーカーが裏側で見えないのでコネクトができないのです」

「モンスターゾーンはコネクトゾーンの上にあり、チェインを始める前にソウルモンスターゾーンにコネクト0のモンスターをソウルモンスターとして置いてください。ソウルモンスターゾーンはモンスターゾーンの1番右にありモンスターをチェインする時はソウルモンスターのチェインマーカーに合わせてチェイン(召喚)していってください。また、モンスターを出す際はコネクトゾーンのカードのチェインマーカーにモンスターカードの狭間がくるようにします。モンスターゾーンは最大で6枚までモンスターをチェインする事ができます」

「モンスターゾーン、コネクトゾーンを合わせてフィールドと呼びます」

「墓地はモンスターが破壊された後やストーリーカードの使用後に置く場所でデッキの右側が墓地です」


先生は図を見せながら説明してくれ、凄く分かりやすかった。


「何か質問はありますか?」


大枠は前世のカードゲームと変わらないな。けど違うところが一つある。


コネクトという存在だ。モンスターをチェイン(召喚)する際にはコネクトを消費せず、ストーリーカードを使用する時に消費する点。


この点が重要だ。ストーリーカードを序盤に使ってしまうとコネクトを消費してしまい、モンスターをチェイン(召喚)出来なくなってしまう。なので使い方としては必要不可欠なコンボパーツやキーカードのサーチ、余裕がある時の相手への妨害、止めを刺す時のサポート等になると思う。他にはこのゲームの性質上手札がすぐに無くなってしまうのでドロー効果を持つストーリーカードを入れるとか。


そんな事を考えていると勉強熱心なサリアが手を挙げた。


相変わらず見た目に反して真面目である。というか疑問に思った事は聞かないと落ち着かないタチなのだろう。


「サリアさん」


「ソウルモンスターゾーンはモンスターゾーンに含まれますか?」


「ソウルモンスターゾーンはモンスターゾーンとして扱わずモンスターゾーンとは別物として扱います。なのでフィールドにソウルモンスターゾーンは含まれません」


「他に質問はありませんか?」と先生が聞き誰も手を上げなかった為今日の授業は終了となった。


最後に先生は「この授業でチェインの座学を終了します。次からは実技を行うので座学の復習をしておいて下さい」と言って教室を出て行った。

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