僕が平和の国の女王になるまでのお話、カーテンを開けばそこには知らない世界が広がっていた、男だと思っていた僕はこの世界ではどうやら本物の女の子で、しかも何処かの皇国のお姫様らしいのだが
第20話 ザーザ先生の魔法の授業 エレメントの吸収方法
第20話 ザーザ先生の魔法の授業 エレメントの吸収方法
呼吸法と眼の使い方を変えただけで、こんなにも見える世界が違う事に驚いて居た。僕の目の前でいろんな色の光が飛び交って居るのだから。
光の三原色で有るレッド、グリーン、ブルーはもちろんのこと、色の三原色、シアン、マゼンタ、イエローの色が見えた。面白いことに、それらは色を混ぜ合わせるかのように、互いが結びつくと、途端に色が変わる。
時折シャボン玉が割れるように弾けるものも有った。
そして何より面白いのは、普通人間って言うのは、色の視覚情報を感じる細胞は、光の三原色であるレッド、グリーン、ブルーのみなのだが、先ほどの見え方について習った額の真ん中の第三の眼で見る方法を取ると、本来光に含まれる別の色が見えた。
これが生物の先生が言っていた、肉眼では見ることのできない別の色なのか。
先程まで真っ暗だった、禁書庫の世界に明かりを灯したかのように、色とりどりの光る蛍が部屋を満たしていた。
ザーザ先生と思わず言ってしまった。
彼も教え子の覚えの早さにニコニコしていた。
そうそう、僕は割かし優秀なのですよ、転校した高校でも実は学年十位以内に毎回入っていたんですから。本当は学年一位を取れるんだけど、出る釘は打たれるので、出ないようにしてる。
まあ、でも正直彼の教え方は凄く分かり易かった。例えるなら元の世界の中学の化学の小谷先生を思いだした。顔がソックリとかそういうことではなく、物質の構造についての解き方を順序よく教えてくれる所だ。
でも決して答えは一ではないことを付け加えて。
"公式を信じるな、公式を自ら構築しなさい"それが先生の口癖だった。
あっ、でもあの前歯の出方は、そっくりかもしれない。
そしてザーザ先生の二時限目の授業が始まった。
感知法のレベルの第二段階で、今度はいま眼に見えている全ての粒子を見るのではなく、最初に話した自然のエレメントを中心に見えるように調整する。カメラで言えば、ピントの調節方法の授業とのことだった。
即ち『火』・『水』・『風』・『土』と関連する、『赤』・『青』・『緑』・『黄』を見つける。因みに光の三原色のレッド、グリーン、ブルーとは異なるそうで、見分けるヒントは、輝きの無い透明に限りなく近い純粋な『赤』・『青』・『緑』・『黄』を見つけるそうだ。
言いたいことは何となく分かるが、本当に見分けがつくのだろうか?
こんなに色とりどりの視界に広がる世界から、僕は一体全体どうやって、それらの色を識別出来ると言うのだろう。そう疑問に思っていると、"分かってるよ、君の疑問"と言うようなドヤ顔で、また次のポイントについて説明を始めた。
それは瞳の使い方で、これについても普段意識したことがないため、まさか意識して動かすことが出来ることを知って驚いた。
眼の中には"水晶体"というパーツが存在してるのだが、それを先ず引っ張ったり、緩めたりして水晶体の厚みを調整する"毛様体筋"を意識することから始めるように言われた。因みに水晶体って言うのは、自分の瞳を鏡で見るとき、ちょうど眼球の真ん中に見える円いのが水晶体だ。残念ながら"毛様体筋"は肉眼で見ることは出来ない。眼球の中にあるからだ。
なんか、魔法の授業より、生物の授業をうけているようだ。
やってみるとこれは難しかった。見張りが来ないかヒヤヒヤしながら練習を続けた。呼吸法はスンナリといけたのに、瞳の調整には手間取った。
時間的に三十分くらい経過しただろうか? ようやく動かすことが出来た。コツではないが、瞼を開く気持ちで、眼球全体を見開くように意識すると、目の前の対象がクッキリ見えるようになった。
おお! っとつい、声を漏らしてしまった。
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