第4話 初めてのF級ダンジョン
あれから第一層の草原をしばらく歩き、ゴブリンを2体ほど倒したところでレベルが上がった。
『レベルが上昇しました』
「レベルが上がったか、どのくらい上がってるかな?」
すぐにステータスを確認する。
______
名前 天霧 英人
Lv 2
HP:200/200(+100)
MP :300/300(+100)
龍気:100
筋力 :200(+100)
耐久 :300(+100)
器用 :300(+100)
敏捷 :200(+100)
知力 :200(+100)
スキル
剣術Lv1、弓術L v1、風魔法L v1、MP強化L v1、耐久強化L v1、器用強化L v1。火耐性L v1、毒耐性L v1、気配感知L v1
エクストラスキル
龍剣術L v1
コアスキル
召喚、送喚、スキルガチャ、インベントリ、龍脈回路、功績
______
全ての能力値が100上がった。
上昇する数値はジョブによって異なり、俺の場合はかなり上がっていると見ていい。
他の探索者は低いと10しか上がらないステータスも多いし、高くても50程だと言われている。
幸先の良いスタートだな。
MPに関しては3分で1%回復し、5時間で全回復する。
MPを龍気に変換してから3時間ほどは経っているから、その間に全回復したようだ。
この調子でどんどん先に進もう。今日中に攻略してしまいたい。
それからしばらく経ち、二層に降りる階段を見つけた。
ここに来るまでにゴブリン9体、スライム1匹を討伐した。
スライムはぴょんぴょん跳ねるだけだから倒すのは簡単だった。
第二層からは魔物が二体ずつ出現するようになる。
ここまででF級魔石が10個か……結構時間かかるな。
階段を降りて第二層に着くき、少しペースを上げて探索する。
しばらく歩くとゴブリン二体に遭遇する。
2体か……少し魔法を試してみるか。
______
風魔法
L v1:ウィンドボール 風の魔力球を飛ばす。知力の値と消費するMPによって威力と速度が変わる。MPの最大消費量は風魔法のLv1ごとにMP10まで。
Lv2:???
______
10メートル程前方にいる2体のゴブリンは、左右に広がりながらこちらに近づいてくる。
右手に大剣を持ち、左手で片方のゴブリンに狙いを定める。
「ウィンドボール!」
ソフトボールサイズの魔力球はゴブリンめがけて飛翔し、運よく顔面に命中。
ゴブリンはその一撃で魔石へと変わる。
その隙に、素早くもう片方のゴブリンに突進し上段から勢いよく袈裟斬りに両断した。
『レベルが上昇しました』
「まさかウィンドボールで一撃とは……」
魔法一発で倒せたことに少し驚いていた。
まあスキルを使わない大剣で一撃だから、MPを消費して放つ魔法で一撃なのは当然な気もするが。
それよりレベル3になったみたいだな。
______
名前 天霧 英人
Lv 3
HP:300/300(+100)
MP :390/400(+100)
龍気:100
筋力 :300(+100)
耐久 :400(+100)
器用 :400(+100)
敏捷 :300(+100)
知力 :300(+100)
______
レベル2の時と同じ上昇値か、最終的なステータスは凄いことになりそうだな。
第二層の間にレベル4に上げておきたいな。
ゴブリンの魔石を回収した俺は探索を再開した。
あれから2時間ほど狩りを続け、下に降りる階段を発見し第三層に入る。
レベルアップしてから26個の魔石を獲得し、合計38個になった。
魔力を節約し、近接戦闘だけで戦ってきた。おかげで余裕を持って2体を相手にできるようになった。
「魔石100個まではあと62個か……かなり時間がかかりそうだな」
普通の探索者ならレベルが上がるごとにもらえるスキルポイントで、攻略しながらスキルレベルを上げられる。しかし俺の場合スキルレベルを上げるためには魔石が大量に必要になる。
必然的に魔物との戦闘回数が多くなり時間がどうしてもかかる。
まあ、今までだってひたすら剣を振る毎日だったじゃないか。
今更根を上げてはいられない。
気合を入れ直し、俺は第三層を進み始めた。
「ふぅ……これで100個か」
あれからひたすら第三層でゴブリンとスライムを狩り続けた。
第三層は3体ずつ出現するので、21回の戦闘で63個のF級魔石が手に入り合計101個の魔石を確保した。
途中でレベルも4に上がり、かなり楽に戦える様になった。
ボスに挑む前にスキルガチャを引いておくか。
ステータス画面を開き、スキルガチャの『10連』をタップする。
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リザルト
・投擲術 NEW
・水耐性 NEW
・筋力強化 NEW
・魔闘術 NEW
・火魔法 NEW
・剣術
・闇耐性 NEW
・HP強化 NEW
・槍術 NEW
・知力強化 NEW
_______
「剣術が被ったか、これでスキルが上がれば嬉しいんだけど……」
早速インベントリを開いて「剣術」のスキルオーブをタップする。
『オーブを消費してスキルレベルを上昇させますか?』
やっぱりか!
迷わず『はい』をタップする。
『スキルオーブが足りません』
『スキルレベルを上げるには、スキルレベル分のオーブを消費する必要があります』
まじか……まあこれに関してはそうじゃないかとも思っていた。
通常スキルレベルを上げるには、レベルごとに必要スキルポイントが上昇していく。
1ポイントで習得し、さらに2ポイント消費することでレベル2に上がる。レベル10までに必要なスキルポイントは55ポイントとなる。
つまり俺の場合、同じスキルオーブが55個必要になるってことか?
一体何回ガチャを回せばいいんだ……
しばらくFダンジョンで魔石集めをすることになりそうだな。
「剣術」のレベルが上がらなかったのは残念だが、今回はかなり良いスキルが手に入った。
『筋力強化』と『
______
魔闘術
L v1:「
L v2:???
______
魔力でステータスを強化するスキルで、このスキルが近接戦闘において重要なスキルとなる。
ボス戦もかなり楽になりそうだな。
スキルの習得を終えたステータスはこうなった。
______
名前 天霧 英人
Lv 4
HP:500/500(+200)
MP :500/500(+100)
龍気:100
筋力 :500(+200)
耐久 :500(+100)
器用 :500(+100)
敏捷 :400(+100)
知力 :500(+200)
スキル
剣術Lv1、弓術Lv1、槍術Lv1、魔闘術Lv1、投擲術Lv1、火魔法Lv1、風魔法Lv1、HP強化Lv1、MP強化Lv1、筋力強化Lv1、耐久強化Lv1、器用強化Lv1、知力強化Lv1、火耐性Lv1、水耐性Lv1、闇耐性Lv1、毒耐性Lv1、気配感知Lv1
エクストラスキル
龍剣術Lv1
コアスキル
召喚、送喚、スキルガチャ、インベントリ、龍脈回路、功績
______
ステータス確認を終えた俺は、狩りの途中で見つけたボス部屋へと向かった。
この初心者ダンジョンのボスはゴブリンが5体でレベルは全員5という情報だ。
ちなみに第一層はレベル1〜2、第二層は3〜4の魔物らしい。らしいというのは、俺自身が鑑定を持ってないから本当にそうかは不明ということだ。
ボス部屋の扉を開けると、学校の体育館ほどの広さの部屋の中央にゴブリンが5体並んでいる。
入り口の扉が閉まり、ゴブリンが一斉に動き出す。
「「「「「ギギャギャ!」」」」」
今回はMPを気にせずスキルを使う予定だ。
ゴブリンは扇状に広がりながらこちらに向かってくる。
「
魔力が体を包み込むように溢れ出し、身体能力が上昇する。
少しだけ体に力がみなぎるような感覚がある。
「ファイアーボール!」
左の2体のゴブリンに続け様に二発魔法を放ち、命中したゴブリンはそのまま魔石に変わる。
残り3体……
剣を召喚し、魔力を込めて剣技の発動準備をする。
まだだ……もっと引きつけないと。
十分に引き付けたところで、剣術レベル1で使用できる剣技を発動する。
「一閃!」
大きく横なぎに振り払われた大剣は、風切り音を立てながら三体のゴブリンを両断した。
「ふぅ、かなり戦える様になってきたな」
ゴブリンが魔石に変わり、レベルアップのファンファーレが鳴り響く。
『レベルが上昇しました』
『レベル5到達を確認、眷属召喚が解放されます』
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