第一刃亜種の舟盛りのような情報量⑥
邪瀬魔龍の最後の一撃が放たれる、それは、一種の英雄の黒の軌跡。
「この一撃こそ我が至宝、我が
それに禊瀬白猿は柔術の構えをした、それによるこの場に特に最適な技。
彼等、一族の秘技、全ての陽気と陰気が混じる攻撃の威力を無に帰す
「我が大望は絶対壊れない、崩れない永劫回帰!
それは機械的な連撃であった、流星、しし座流星群が斜め右下から斜め左上へと放たれるというよく分からない所業、それは、まさしく、
「オラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラオラッ!!」
それに邪瀬魔龍も空中で防御態勢をとらず攻勢になっていた、空中で態勢を立て直して、彼もまた、己が編み出した新たなる必殺を放つ。
「
斜め左上から斜め右下に向けて放たれる技がそこにはあった。
拳と拳が激しく打ち鳴らし合う。
そして、その連撃と連撃がぶつかり合った後、放たれる真なる必殺技。
邪瀬魔龍が、禊瀬白猿の心臓に一突きした。
「
心臓が麻痺する、というより、凍結したと錯覚させるほどの呪禁の進化した技。
しかし、それに対処する技もある、黄泉返りの技。
「
口で言うのは容易いが、実際、やるには力量が同格かそれ以上でないといけない。
相手の邪気を上回る気力が必須であった。負けたと思えば気持ちが負ける。
まだ、冥低裏凶での二人の殴り合いは続く。
一方、緋走は自分んとこの
「ありがとうございましたー」
女店員の殺伐としない軽やかなさよならの挨拶を背に向かう場所があった。
その前に不良集団、最近隆盛してきたチーマー集団、
「おらーーーー、てめー!本気を見せてみろや!」
その太った不良の一人が叫ぶ。
「俺の走力ってのは野球部仕込みでよぉ………レギュラーじゃないから、グレていまでは、そのバットのフルスイングを、こう使うようになったんだよぉっ!」
バットを持った怠惰な不良が、いきなり、脳天にバットを振り下ろして来た。
「…………雑魚相手に黄泉は使えないが………地獄を見せてやるぜ」
全ての物質には崩壊点が実際に存在する、バットに見えたその一点を右手の人差し指で突いた。
「
愛用のバットを超越的に破壊された不良は唖然とするが、即座にぶん殴られた。
「………北斗真拳かよ!」
もう一人の不良が叫ぶ、しかし、緋走がうんざりとしながら二の句を告げる。
「蠍拳だ、そして、これが、
それは下から上に突き上げる動作に特徴がある、突き終わりの最後の瞬間に拳を捻り込むので確かに錐の様になります、もはや不安定なアッパーカットではない。
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