第一話 アルカディア大陸
遥か、遥か昔―――。
女神ガイアは、様々な世界を創造した。
母なる女神ガイア。彼女には沢山の子供たちがいる。
十二の並行する世界。それぞれの世界は独自に進化を遂げ発展する。
彼女の優秀な子供たちは、その十二の世界を管理していた。
かつて十二の神に名を連ねていた神。
時と時空を司る神、クロノス。
彼は、アルカディアという世界の管理を任されていた。
クロノスは母が定めた
そして神々の世界から追放された―――
クロノスが追放された後の世界は、別な神によって管理される事になる。
ここは、母なるガイアが生み出した世界の一つ。『アルカディア』
そこには様々な種族が暮らしている。
マナと呼ばれる大気中を漂う不思議な見えない力。
マナは、大地から常に溢れており。
独自な生態系を形成し、様々な種族を生み出した。
マナを扱うために独自に進化を遂げ。
マナを体内に包容する器官を生成したのが
体内にマナを包容する器官を
魔物はそれを失うと生命活動が停止する。
マナの影響を受けながら進化を遂げ、人型へと至った種族。
人やエルフ、ドワーフ、獣人族などの人型種族は、また別な進化を遂げた。
大気中に漂うマナを操作する技術だ。
それが、魔法である。
この世界には、コアを包容する魔族とマナを操作する人型種族。
この二つの別な進化を遂げた生物が暮らしている。
二つの別な進化を遂げた生物。
この二つは相いれる事はなく、常に争い続けていた。
アルカディア大陸歴1800年―――。
ついに転機が訪れる。
お互いの種族に二人の英雄が生まれる。
勇者と魔王だ。
人型種族の英雄―――勇者。
魔物の英雄―――魔王。
この二人の英雄は、お互いの種族の命運を掛けて争った。
激しい戦いの中、勝利を収めたのは人型種族の英雄。
勇者によって、世界は平和な世へと進む。
世界に平和をもたらした勇者は、王となり国を興した。
勇者の名は、クン・ディオ。
国王となったクン・ディオは名を改めディオールと名乗る。
ディオール一世と名を改めた王は、王都クリオネアを建国する。
姿形は違えど、志を同じく共に戦った人型種族を平等に受け入れ
著しく発展を遂げたクリオネア国は今では聖都とも言われ
勇者を祭る、勇者教会。
冒険をサポートする冒険者組合。
魔物の生態調査研究を行う、魔物生態研究所。
騎士学校、魔法学校などの教育機関。
城下町では、様々な交易が盛んに行われている。
アルカディア大陸一の大国となった。
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