デートの途中

本心

わたしの名前は田中和弘わたしは女だと思っている男だと佐藤めぐみにいっているが本当はちがう


わたしは佐藤めぐみに近づきたくてわたしはウソをついた本心はわたしは普通の男だから女だと思わない


そんなこといまさらいえるわけもなく


わたしは映画館に来ていたああこんな楽しい日常が永遠に続いてほしいだけどそれはあり得なくて


そんなことわたしは分かりきっていて


「どうしたのなにかあっただいじょうぶなの」


「ああ気にしないでくれだいじょうぶだから」


佐藤めぐみがわたしを心配そうに見つめてくる


この偽りの恋人関係がわたしは永遠に続けたい


ああここまでするなんてわたしはどこか佐藤めぐみに依存しているのかもな


「そうなら気にしないでおいておくけど」


だがそれでも気づかないふりをする


そうしないとこの偽りの関係が終わってしまうかもしれないから


「ええありがどうじゃあ映画はなにを見るよ」


「そうだななにを見ようか」


佐藤めぐみがいま映画館がなにを上映するのか調べる


「ああ和弘じゃんここにいるってことは映画を観るんだよないやみおわったのか」


「ああいまからみるんだよそっちこそどうしているんだ」


「ぼくかぼくは妹と映画をみにきたんだよ」


話しかけてきたのは鈴木(すずき) 陸(りく)わたしの友人だ


佐藤めぐみが陸にバレないように隠れていた

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