普通じゃない

俺は和弘が買ってきてくれたコーヒーをのみほす


ここは俺の家の俺の部屋だ


「なぁそろそろデートでもしようか」


「デートといわれてもデートじゃないですけどね付き合っていませんから」


俺たちはふつうのふりをする


どこまでもどこまでも変わらない普通の日常を過ごしているかのように


でもそれはウソで俺が和弘を愛していないようにきっと和弘も俺を愛してはいない


だけど普通でありたいから愛しているかのように振る舞うそれが俺たちの関係


俺たちは依存しあういやしあわないといけないかんけいなんだだって俺たちが一緒にいないと普通ではいられないから


「なぁどんな格好がいいと思いますか」


スカートでも着んのかよけらけらとか普通の人は冗談を言い合うだけど俺たちは違う


俺たちは普通のように見せているが普通の恋を俺たちはできないだからきっと俺たちは普通じゃない


「うんどんな格好にしようか」


ちなみに俺たちの服装は和弘は女の服を着るし女だからね俺は男の服を着る男だからね


俺たちは家を飛び出す


きゃきゃわめいてくる女たちに俺は偉そうに振る舞う


これが俺の本当の性格だから


いつもはおとなしそうに教室に縮こまって本をよんでいるのはバレたくないから


だが、和弘は違う和弘は俺とは違い教室ではわざと目立つような行動をしていた


それが和弘なりの本当の性格のかくしかた


俺たちはカップルをよそおう


もちろん俺たちはカップルではないけどな


だが、ときおり俺はもしかして和弘って俺のことを恋人としてみていないかとおもえてならない


でもきっとちがうならなんでそう思えてしまうんだろう

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