初めての音
しら玉白二
第1話
大神様
御守り下さい
なんにもありませんように
誰も死にませんように
お金がいっぱい入って一生家族が潤い続けますように
宝くじ買ったら高額当選して家族が一生潤い続けますように
宝くじ買ったら一等前後賞当たって家族が困りませんように
そのためにもお祈りできることに感謝します
平和な事に本当に感謝をし
感謝できるようになった自分に感謝します
被災地の人が1日も早く足を伸ばして寝れますように
1回笑いますように
お願いします
おし
あなたはいいお母さんだよ〜セーター〜
12月に入り、外はやっと根雪になった。
大通りのホワイトイルミネーションも始まった。
夕方の情報番組。車や人がワイワイブーブー中心街を行き交い、あっという間に日が暮れる。澄み切った夜空の下、ビルの窓から漏れるオレンジの柔らかい光やクリスマスが待ち遠しい色とりどりの光。街路樹がまとう白と青のイルミネーション。
外の空気がどんなに冷えてきたか、今帰って来た夫の赤い鼻と白く曇った眼鏡から想像する。
朝は大忙しだ。
寒くなると、子供たちに着せる枚数も増える。と言う事は、保育園に持たせるお着替えの下着や肌着の枚数も増え、トレーナーやセーターみたくかさばるものが増え、巾着袋はパンパンになる。
「あおい、パンそれ全部食べれる?」
「うん、モグモグ」
「あと3回モグモグしたら終わりかな。パパ!あおい見てあげて。口にパンいっぱい付いてる」
私は洗面所に向かって大きい声を出す。
6歳の長女あおいを見ながら、長男とくちゃん3歳のズボンの中に、肌着を押し込む。
とくちゃんは前に後ろにぐらぐら揺れている。
「あおいー、次のモグモグ大きくしてみようか」パパがあおいの横に座る。
あのね、と食べる手も口も止まり、体を乗り出しておしゃべりが始まる。
朝は困る。
向かいに座ってた時は、あおいの横にしゃがみ込み、「あおいー、モグモグして。あおいー、食べて」
頼み込んでおしゃべりをやめさせ、口に運んでもらってた。口に入れてはパパに顔を近づけてみたり、上を向きながらとか、踊りながらとか。
かまって欲しいのだ。知ってる、私もパパも。
それ以来、朝ご飯は、あおいの口が止まり出すと、どちらかが横に着いて促す。
でもあおいは偉い。可愛い。健気。かっこいい。ごめんね、ありがと。
家族4人でテーブルに付いて朝食なんて無理。
下の子が生まれてあおいに手をかける時間が減ってしまった。仕事に復帰してからはもっと。
悪いと思いながら、無邪気に遊んでいる姿を見てると、事を先に進めたい為に、早くして、急ぎなさいと言ってしまってばかり。
パパが優しい人でよかった。この人も、どんっなに急ぐ時だって、決して慌てないから。
はぁ、そうか似たのか。
なら仕方ないかと、いま納得した自分に突っ込む。
「ママー、わらっているの」
とくちゃんに見られてしまった。
「ママー、せんせいね、あさのおはなし、してくれたんだよ」
「それ知ってる。あおいの時もしてくれたもん」あおいが口を挟んでくる。
「ゆうた!アンパンマンのちからをかりますっ」と、とくちゃんが戦隊モノのポーズをとり、あおいを威嚇した。
「ゆうたは誰君だ?」パパが聞く。
「年長。とくちゃんゆうた好きだから。あおいも好き。おもしろいし、いっぱい知ってるから」
「何を?ほら、あおいもぐもぐ」
もぐもぐと言いながら口を動かす
「ゆうた君、お兄ちゃんとお母さんと買い物してるの時々スーパーで会うけど」
とくちゃんに靴下をはかせながら、私が話し出す。
「お母さんが袋に詰めている横で、2人が問題出し合っているのよね、〝コナンの終わりの歌をうたっているのは女の人でしょうか、男の人でしょうか″ってゆうた君が。〝そもそも俺らコナンもう見てないから男か女か知らねーし″ 〝ちなみに答えは女の人でしたー″ 2人共同じ顔をしてやり合って」
「上がいると大人だよな」パパがあおいの口を拭きながら言う。
私に背を向けたとくちゃんを、くるっとこちらに向けると鼻をほじっていた。とくちゃんは、ほじりながら振り向かされたので、鼻の下を伸ばして、入れていた人差し指をぐりっと動かしながら抜いた。ばっちいばっちいとティッシュで拭き、急いでテーブルに連れていく。
口にパンをはこぶとくちゃん。お構いなしにセーターを頭からかぶせて着せる。ほっぺたがパンでぷくっと膨らむ。斜め後ろから見る子供のモグモグする姿は本当にかわいい。前に上下に動くほっぺたが大好き。今日も見れて幸せと思いながら、口は「ほら、手伸ばして。とくちゃんパン1回おいて」と言っている。
来年は、あおいが小学校に入学する。
とくちゃんも4歳になって年中さん。
お天気コーナーだ、明日の気温をキッチンから確認する。
いまがいちばん大変で、いちばん幸せで、いちばん充実しているんだろうな。
毎日の余裕はとても無いけど、いつも誰かが喋ってワイワイしている日常が懐かしい、と母に言われた言葉が私の背中を押す。
あなたはいいお母さんだよ〜形見〜
私達は、居間にレコード盤やCDを広げていた。
ジャズにクラシック。私や夫のたか君の知らないアーティストばかりだ。
4歳の次男みちるは、CDケースを重ねて積み木遊びをしている。
11歳の長男けん太は、後ろのソファーに寝転んでゲームをしている。家族に興味が無い訳ではなく、いつも私達につかず離れずの距離にはいて、会話にも入ってくる。
小学5年生になると、少し思春期になってきた様で、「知らね」とか「そんなもんしょ」と冷めた言い草が目立つ様になってきた。
私の父が去年天国に行って1年、家を売る事になった。何か持っていきたいものがあればいいぞと兄夫婦が言ってくれたので、私とたか君は、お父さんの部屋のレコードが欲しいとお願いした。
母は、8年前に天国に行った。2人の広い寝室を父仕様にリフォームして、ほとんどの時間を父はそこで過ごしていた。
ジャズやクラシック、洋楽から日本の演歌まで、幅広いジャンルを父は聞いていた。
「音が無いと読めないし、本が無いと音もうるさいだけだしな」
子供ながらにお父さんかっこいいと思っていた。
母は、病気がわかってから病院で1年半、家族みんなで最後のバイバイするまで母を愛した。
父は明るかった。
私達の背中を叩いて面会時間が終わりになると部屋を出て、私達の背中を抱いて部屋を出て、私や兄やたか君や息子達が、帰りたがらない父を促しながら部屋を出て、父に泣きすがりながら部屋を出て。
私たちは父を愛した。大好きだった。
以前は、書斎で音楽をかけながら自分の時間を過ごしていた父も、1人になってからは全て部屋に移した。
「みんな持っていっていいぞ。美空ひばりも都 はるみも北島三郎も全部」
天井からびっしり床まであるCDやレコードを指差しながら、兄はぐるぐる円を作っている。
「これ、俺これ欲しい」
息子のけん太が、レコードを1枚手にとった。
「これ、村上春樹が好きなジャズアーティストって言ってた」
「テディ・ウィルソンだって…けん、なんかヤルなお前。本読むのか」
兄が息子の頭に手をやった。
「電子文庫でだな」
返事をしない息子の代わりに、たか君が答えた。
「本もいっくらでもいいぞ。父さんみたくなるかね、お前も。なぁ」
しゃがんでCDを物色している息子を見下ろし、父を思いながら今度は私達が見守ってだんだんと歳をとっていくのかなと感慨深い気持ちになった。
「たかみってなあに?」
次男のみちるが部屋にに入ってきた。
「か・た・みだよ」
私は言った。
「あじみーだよ」
たか君が言うと、白身だよ、花見だよ、月見だよとみんながふざけ始めた。
次男坊ははしゃぎだし、かくにー、きかいー、すいかー、せんろーとぐるぐる回りながら、壊れた玩具みたくなってきた。
「けん太、ほら村上春樹あるぞ。おじいちゃんも読んだんだ。ハードカバーだ立派だね、少しもらっていこうか」
たか君が、聞こえているんだか聞こえてないんだか、座り込んでCDを見ているインテリに声をかける。
「読めそうか。少しなんて言わないで全部持っていってよ」
兄は、とにかく片付けたいのだ。
「スーパーメガ盛り超ハイパーミラクル特大ザ・スペシャル夏の祭典ウルトラ級特番」
兄が黙った。
「それ位簡単って事の表現らしいです」
たか君が、申し訳なさそうに言った。
「ヤルな、けん」
兄は息子の頭をグリグリ撫でた。息子の首がゆらゆら揺れた。
「あーあ」
積み上げたCDケースが崩れて、次男坊が両手を広げて口を開けてる。
「おじいちゃんびっくりするよ、みちる」
「あーあ」
みんなで積み上げ始めた。
あなたはいいお母さんだよ〜オリオン座〜
ない。
窓からオリオン座が見えない。
目の前の小学校は夜の9時10時になっても、教室に電気がいつもついている。
文教地区と呼ばれるこの地域は、先生も父兄も教育熱心で我が家のように知らずに越してきた家族にとっては少々窮屈であった。
12歳と9歳の娘、私と同じ35歳の主人の4人家族はいつも仲良し。
お酒もタバコも賭け事もやらなくて洋服や時計や靴にお金を使う位だった達郎くんは、子供ができてからびっくりする位娘が趣味になってしまった。
私も家族4人でいるのが大好き。
私は両親も兄弟もいて、普通のサラリーマンの家庭に育ったけれど、みんながくすぶったものを抱えて1つになる事が出来なかった。
お互いを干渉しないんだ、なんて友達に家のことを聞かれたときには言ってたけれど関わりたくないから関わらないでと言うのが本音だったのだと思う。
達郎くんと知り合って、結婚して、お義父さんもお義母さんもとっても暖かくて尊敬してる。
2人ともいつも清潔にしていらっしゃって買い物や催し物によく出かけて行く。季節を大事にされて掛け軸やお花をよく飾り変えている。
春は、花市に出かけ娘達の好きそうな色の花を見繕ってプランターごと届けてくれる。
いちど、ミニトマトの苗をもらい4人で大事に育てていたのに、小さい実がオレンジ色に変わりだした時カラスがベランダに来て食べてしまった。
本当にショックだった。
大事に育ててきたものが一瞬にして無くなる辛さは何処にもぶつけようがなく、土を掘り起こされ斜めになった木をまっすぐに直しスーパーの袋にプランターごと入れ袋を閉じた。
その日の夜はミニトマトをたくさん買ってきて4人で食べた。
口火を切ったのは下の娘。
「おかあさんカラスだったんじゃない?きっと。こどもカラスに持っていったんじゃない?」
上の娘も、
「完全無農薬だから安心じゃない?」
「くちばしに挟んでいったら落ちなかったかなぁ。」
「飲み込んで巣に戻って吐き出すんじゃない?」
「鵜じゃねーんだから。」
達郎くんが突っ込む。
私は焼き上がった生姜焼きを食卓テーブルの真ん中に置いた。
「こどもカラス、みんなのトマトで大きくなると良いね。」
私が言うと、
「でも食べたかったトマト。」
「来年はアレだな、花もらおうな。じいちゃん達に。」
「トマトみたいな花は?赤くてカラスの間違いそうなの。あ、今年もトマトあるぞーあれ、ペッペッなんだ花だ、とかいいんじゃない?」
達郎くんと上の娘が盛り上がっている側で、食べやすく切ったお肉を下の娘の皿に乗せる。
箸で上手にトマトをつかみ下の娘が皿に取っていく。
「パパ達の分も残して取ってちょうだいね。」
「木になってた分だよ。」
7つ。
まだ緑色で小さな粒でしかなかったものも含むとそれぐらいだったか。
「覚えてたのね。」
トマトの実が大きくなっていくのが楽しみだったんだな、何かを育てるのっていいなと改めて思った。
「トマトのお葬式だよ。」
ちょっと…
窓から見えるのは小学校の教室の明かり。
街灯の灯り。
マンションのたくさんの生活の明かり。
空には真っ白い月の明かり。
私は、小学校で習ったオリオン座が大好きだ。すぐ見つけられて必ずあるところが好きだ。
自分の部屋から見えていたオリオン座に将来の家族を重ねていた。4つの星は私と旦那様と2人の子供で、真ん中の3つの星に向かって手を伸ばしている。互い手をつないで仲良し家族を作るんだって毎日思っていた。
「おーい、上がるよー。いいのかーい。」
お風呂場から声が聞こえてくる。
「ママー、上がるよー。りんごジュースあるのかーい。」
「あるよー、いいよー。」
大きな声で返す。
それでもなんとなく星を探しながら、ほーっと一息外に吐いて窓を閉めた。
あなたはいいお母さんだよ〜消毒〜
しみる、しみる、イタタタタ…
田尻あやめ35歳。
29歳で長女、32歳長男を出産、下の子が去年、皆と同じ物を食べる様になってきた。
それまでパパとお姉ちゃんには宅配のお弁当、下の子はベビーフード、私は台所でカップ麺を立ち食い。
もう逃げられない。
料理の苦手なあやめが腹をくくって一年。
はっきり言って、毎日大変。
あやのがキッチンで、一心不乱に野菜を切っている。
まな板の前に鍋を置き、切った側からどんどん入れていく。
ピーマンがシンクに落ちる。
リズムが止まり、イラッとする。
(舌打ち)
拾って鍋に戻すが、その向こうに落ちる。
大根を千切り。
早く切り終わりたい。包丁に威圧感を与え、ただただ切っていく。
パパが家を出るのは7時40分。
私が子供たちと出るのが8時10分。
現在7時5分。
パパがいる間に、子供の服だけでも干して、この野菜スープを作っておかないと、仕事から戻ったとき、そこからのスタートになるから大変でたまらない。
家から出る洗濯物と、保育園から持ち帰ってくる給食で汚したトレーナーやおもらしのズボン。朝も回しておかないと、子供の服は間に合わない。
スープもそうだ。
子供番組を見ながら、少し食べてくれると助かる。自分の気持ちを助けてあげられる。
朝作っておくと、野菜がスープによく馴染んで食べやすい。
2人が好きな、蝶々のパスタはツルツル柔らかくて美味しくなってる。
煮込むだけの野菜スープなのに、「ママのスープ好き」と子供たちに言われ、すっごい自信を持たせてくれた。だから今、毎朝作っている。訓練のように野菜を切って切って切っている。
ネギに取りかかろうとして、まな板に置いた時だった。
あー、パンパンパンパン。
トースターから出す。
ネギを切る、ケチャップの匂いがしてくる。
カウンターキッチンで、3人が私の前で朝食を取る。
ケチャップは好きなんだけど、今日は酸っぱさが鼻につく。どこか体調が違うかしら。
あやめは料理をしながら、いろんなことが頭をめぐる。くだらない独り言ばかりだ。
なんで今日ネギ2本入れたのかしら、いつも1本なのに、とか。
家事してる自分を自分が見てる。
あー、バターバター。
熱いうちに塗らないと、パンめくれちゃうのに。でも、手はほうれん草の束を掴んでる。
根本を切り落としザクザク切っていく。
手を拭いて引き出しを開けると、バターナイフが無い。
無い無い、水切りカゴに、あ、洗ってた。取ってパンに塗る。
うんとね、こう、引き出し開けたら、パッと取ってサッと塗りたいんだよね、流れるように。
もう一人の自分に聞かせる。
忙しい朝はリズムが止まると辛い。
玄関を出る瞬間迄、「時間の塊」が部屋いっぱいうわぁーっと、あやめに向かってだけ押し寄せて来る。それは毎朝毎晩起きてから寝る迄ずーっと。
家族が増えたからとか、新しい生活が始まってまだそれ程たってなくてとか、料理なんて子供出来てからだよちゃんとするようになったのとか。
違う。
やってるから、やってるからと塊に潰されない様こなしていく。
一生懸命やっていると、時に緊張が切れて、やらなきゃいけない事項が、頭の中からバラバラと水の張ったボールに落ちて、浮かんだ文字があちこち漂い出す。
「ママ、少し落ち着いて」
「オーケーオーケー」
カウンターを挟んだ大好きなパパとのやりとり。
それでも、
育児休暇が明け、家族が増え、新しい生活。いいお母さんになりたくて、それが彼にばれるのも少し恥ずかしい。
火にかけた鍋がグツグツしてきた。汁を野菜にかけて馴染ませる。
3人の様子を見る。
お姉ちゃん食べるの遅いから、あとどの位?と除く。皿に何も残っていない。
「あれ、パンも全部食べれたの?」
と聞くと、
「ううん、パパ」
見ると、あと1口分のパンを、パパが箸でつまんで私に見せた。
洗い物をしながら、覗いていると、「痛っ」
左手親指の関節から血が滲みでていた。
またやった。野菜と一緒に添えた指を時々切ってしまう。
しみるしみる。
消毒した指にガーゼを当て、その上からキズ絆を貼る。血が滲んでくるまでの時間稼ぎだ。俺行くよーと玄関から声をかけてくれた。サンキュー好きだよー。
今年の初雪
朝から雨
午前中、降り方も強くなり
ワイパーをしきりに動かして運転
買った荷物を抱えて玄関まで急ぐ
雨も空気もどんどん冷たくなってきた
今夜は雪
夜ご飯を食べて暖かい部屋から外を覗く
まだ雨
窓を少し開け顔だけ出して息を吸ってみる
湿気のある冷たさに鼻の奥がつーんとする
こんな日に出歩くと
マフラーの中から上がってくる自分の息で
頬が赤くなりペタペタする
家に入っても冷たさがなかなか取れず
「お帰り。わぁほっぺ冷たいね」と
両手で顔を包んでもらった
小さな私を思い出す
そのうち
雨はみぞれに変わり
準備を整えだした夜空は
音を消して空気を乾かし
今年最初の雪を街まで溶かさず運んでくる
「ねえ、ちょっとこれ完全に雪だよね」
友達とはしゃいだ初雪もあれば
なんか寒いな静かだな
気配を感じ外を覗くと
既に道路も屋根も
雪が粉砂糖をかけたように降っていて
降り始めを見逃した時も。
「ゆき!ゆきふってる!」
家族に教えてまわるかわいい娘
自分が一番最初に見つけたと得意げに
まだあの頃は羽がついたままの天使
どんどん空気は澄んで
カラカランと音が鳴りそうな寒さに
たぶん雪がもうすぐ降ってくる
クリスマスに間に合わせるように
毎日毎日これから降り続く
下の駐車場では
お父さんの開けたドアから
小さな子供が降りてきて
ぴょんぴょん飛び跳ねている
反対からは
赤ちゃんを抱いたお母さんが降りてきた
家族で食事でも行って来たのかな
生きる喜びまではまだ感じていないけど
たくさんの人の手を通して生活できてる
ありがたさと心強さ
私たちが生まれるのは奇跡
あなたがそれを今知らなくてもいいの
私が知っているからそれがいいの
あ
初めての音 しら玉白二 @pinkakapappo
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