第21話 気圧頭痛が酷くて執筆が続くか不安だ

 その日、俺はノラさんと帰っていた。

 というのも、イヤホンを買うために寄り道する俺とスマートフォンを契約するためにノラパパと現地合流する上でお店が被ったからだ。


「それにしても、日本語よく覚えたね。」


「fufu」


 ノラさんはしてやったりといった表情で笑った。

 彼女の中で、どういった心情の変化が現れたのか知らないが、大分肯定的に受け止め方をしたらしい。

 もしくは昨日、親父さんに何か言われたのか知らないけど。

 もし俺への復讐的な感じの意味で言われたら最悪だけど。


「I took revenge on myself for yesterday.」

 昨日の私にリベンジしたよ。


 フムフム、なんとも挑戦的な言葉じゃないか。

 主人公が使いそうな言葉だ。

 勇者のおっさんも主人公ぽかったしなぁ。

 実際勇者だから主人公だろ。

 その血を引き継ぐ娘は娘か。


「why are you silent anymore.」

 もう!なんで黙るの。


「Sorry sorry,was thinking.」


「thinking?」


「I was wondering why you went that far to acquire the language.

 See, you're speaking in English now, you said you didn't speak English very well at the beginning, but how did you know the language so well?」

 君がなぜそこまで言語を取得するのに執着していたから、気になっていただけさ。

 ほら、今英語でしゃべってるじゃないか、最初の時は英語はあまりしゃべれないと言っていたのに、どうしてそこまで言語を知ることができたんだい?


「et......」


 何故か顔を真っ赤にして、そっぽ向いた。

 ナニこのかわいい生き物。

 く、俺の中のダークサイドが襲ってと言っているのかと叫んでいる。

 異世界だったら、誘ってるであってる。


 ダメだ俺は今ただ単に日用生活に戻ったばかりのせいで、全ての者が美しく見えているだけなんだ。

 このこの性格を考えてみろ、基本的には、他人任せで他人から言われないと行動しない。

 自分の意思で行動することをしない。

 きっかけは、いつだって自分の行動じゃなくて、他人からってこと。

 他人言われて、感情を揺さぶられないと行動できない子ってこと。


 他人に流されやすいから、きちんと引っ張ってあげないと…は!?

 お、俺の次のセリフは未来の結婚する未来を考えていただと。


「結婚する未来を考えていただと…は!?」

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異世界帰りですが言語理解しかありませんでした、けどノルウェーからの転校生と少しは仲良くなれそうです スライム道 @pemupemus

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