第20話 現実でこんなことをやっている人いたら、コンコルドの誤りだろ


俺と別れてからどれだけ勉強したか。

 その努力の結晶と言うできるノートの数が見て取れる。

 何度も復讐したのか、手がずっと真っ黒のままだ。

 ノートもいたるところに付箋が貼られていて、本気で勉強しようとしてるのわかる。


 その努力の結晶が見られた。

 人と関わる上で、努力見られる人と言うのはそれだけ評価される。

 努力をさせるきっかけを与えるのは、紛れもなく気づきと言うものだ。

 叱られた、もしくは見返してやろうと思った、その他恋をしたのかいろんな要因がある。


 それが教師であったり恋人であったり、親であったりきっかけを行うのは様々だ。

 ただ、大抵の人は、努力の結果を知ったとき、その人にある種の感謝のようなモノを感じる。

 自分をここまで追い込んでくれた相手に感謝を込めてぶん殴ってやる。

 感謝を込めて、愛を授ける。

 感謝を込めてキスをする。


 どんな形があっても、感謝の念は抱かれる。


 ノラさんは最初は恋から生まれた、その後憎しみに変わったのかな。

 並大抵の努力じゃないことをやってのけるだけの胆力。

 それらは加味してなお、受け継がれる執念。


「Watasi,ganbarimashita.

 Sikasi,likaishurixicankakarimasu.

 tasuketemoraitaidesu.

 demokotowattekuremashita.

 Okabe,de,ima hanasetenasu.」


 発音が違う部分が多く見受けられるが、それでも日常会話には問題ない程度の日本語力はある。


 後は同音異句を覚えることが出来れば、スマホがなくても生活に困る事はないだろう。

 親父さんにスマホを買ってやれと言ってやったが、彼女の理解力に目に余るモノがある。


「ノラさんがそう言うならいいけど。」


 陽キャ煮え切らない態度だ。

 これだから、社会のゴミクズどもが増える。

 自分の集団からかけ離れたものを排除しようとするばかりか、よそ者の意見を得ようとしない。

 異なった意見を求めていないのなら、学校はなくてもいい。

 彼らは気づくことがないのか、そもそも異なった考えを持つからこそ、人材として雇い入れる企業も多々ある。

 変革なくして、成長はないと知っているからだ。


 このようにして煮え切らない態度をとる奴らは、いつまでも同じ時間が長く続くことを祈っているつまらない奴ら。


 意見を聞き、判別した上で、自分の意見が正しいと絶対的な証明をした上で口にする。


「You are really tried hard.」


 よくがんばったね。


「Thank you so much.」


 ありがとう。

 と片目をでウインクしてきた。

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