第9話 英語の長文翻訳すんの怠いからやめる作家がここに居ます。


彼女の会話をサポートするのは、やはり恋人と言うもの。

 たろう彼女に恋をした男子たちがふさわしい1つの言語を覚えるに最も簡単な方法として知られているが、恋人を作ること。

 正確に言うと恋をすること。

恋をした以上、その人に惹かれ、その人と同等の価値観を得たい、同じ土俵に立ちたいと思う気持ちを利用した言語取得方法有り体に言えば、生殖行為を重ねれば言語を覚えられる。

 恋愛をできる前提としていくならば、ほんとにクラスの男子たちで構わない熱意が覚めないような。誠実な男子がであれば誰だって構わない。


 まず、ノラさんにどのような男子が好みなのか聞いてみる必要がある。

 俺なんてオチはないと思うけど。

 こんなこと思ってる時点で、自分が期待してるって言う自覚がある。

 でも期待をするな。俺は異世界で無双できない人間なんだぞ。


「ねえノラさんは気になる男子は居るかい?」


 辞書を開単語を並べ文章を作っていく。

 こういう時、言語理解は非常に便利だ。

 なぜ言語のチェックスペルミスのチェック、文法のチェック様々なところに役に立つアメリカ英語でもイギリス英語でも何でもござれ辞書さえ持っていれば文法のチェックはすぐに終わるからだ。

 彼女にも伝わるように、ノルウェー語の変換もしてあげる。

 同時に英語の変換をしてあげているから、勉強にはもってこいだろ。


 言葉の意味を知るぞ。

 顔真っ赤にしてなぜかこちらをチラチラと見てくれやめてくれこっちはほんとに関わる気がないんだ。

 野獣になりそうでマジで怖いからやめて。


 彼女は紅茶のティースプーンをくるくるとしながら、ちらちらとこちらを見つつどうしたものかと考えているような行動を見せる。


 そして意を決したのか辞書を開き言葉にして伝えようとし始めた。


『私はあなたから父親のような温かみを感じました。それがどうしてもあなたに惹かれてるようでとても気になります。

 正直言って私にははじめてのことでこれが恋なのかどうかは分かりません。

 でも恋だとしたらそれはとても良いことだと思ってます。

 だってあなたに恋をしているってことなんですから。

 もちろん、あなたは私のことを言うことをわかっているから惹かれていると言う風にも捉えられますか。

 それでしたら、来日した際に、通訳の方がいたので、そちらの方に靡いてもおかしくは無いかもしれません。

 だから、私はこの感覚の名前を知りたいのです。』


 なんて長い長文を翻訳したんだ。この時点でも彼女の努力に賞賛を与えるしかない。

 異世界に来る前までの当初の英語の実力であれば、俺はもう諦めている。


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