九月八日
その日も十時ごろからやっぱり
「ちゃんと
佐太郎、
佐太郎は大へんまじめな顔で、きちんと立って水を見ていました。
「さっぱり魚、
「魚さっぱり浮ばなぃな。」ペ
佐太郎は、しばらくきまり
「
しまいにとうとう、又三郎一人が鬼になりました。又三郎はまもなく
「又三郎、
「おいらもうやめた。こんな鬼っこもうしない。」と
ところが、そのときはもう、そらがいっぱいの黒い雲で、
そのうちに、いきなり上の野原のあたりで、ごろごろごろと
「雨はざっこざっこ雨三郎
風はどっこどっこ又三郎」と
「雨はざっこざっこ雨三郎
風はどっこどっこ又三郎」
すると又三郎はまるであわてて、何かに足をひっぱられるように淵からとびあがって
「いま叫んだのはおまえらだちかい。」とききました。
「そでない、そでない。」みんなは一しょに叫びました。ペ
そしてみんなは雨のはれ間を
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