第74話 チョモランマは禁句…
◇
「ナギ、これちょっと多すぎるんとちゃうか?あんたのチョモランマもびっくりやで?」
「おいウィラ、ここでチョモランマは禁句だ」
「「「HAHAHA!」」」
「お前ら、本当に食えるのか?最初は小ラーメンにしろって言ったよな?」
「大盛とちゃうから問題あらへんやろ? とりあえずうちは全マシや」
「あたしも同じだ、ウィラの胃袋ならギリ大丈夫だろ」
「おう、女子高生と言う生き物に幻想を抱いちゃいけないな」
「そらそうや、いくらかわええうちらでもな、猫被らんかったらこんなんやで?」
「ああ、かわいい顔して猫被る気すらねえから最高だよ」
「まさか女子高生とジロー君に来るなんて夢にも思わなかったぜ?」
「「「HAHAHA!」」」
「そらな、うちらやって一度はジロー君に入ってみたいんやで? せやけどな、うちら女だけで入るのもあれやし、彼氏もおらんから敷居高すぎるでほんまに?」
「あたしは平気だけどさ、まあ男の戦場に飛び込むようなものだからなあ」
「お前らを女子とカウントしていいかはともかく、本当に寿司じゃなくて良いのか?」
「せっかく伊那先生が連れてってくれるんやったらな、寿司はまた今度でええやろ。ジロー君が気になって仕方なかったんや」
「流石のわがままお嬢様だよ、妙に庶民的過ぎて好感が持てるぜ」
「ああ、お前らが変わり者だから連れてきた甲斐があるよ」
「先生の車に乗せてもらってな、うちらが知らへん穴場までひとっ飛びや」
「流石にニケツは来年まで待たなきゃいけないし、車は運転できるけど免許は18にならないと駄目だ」
「香坂、後半は聞かなかったことにするぜ?」
「「「HAHAHA!」」」
「おっ、うちらの…って、デカっ!?こんなんうちのお腹に入るんか?」
「意外と何とかなるんじゃないか?JKの胃袋は宇宙なんだろ?」
「ああ、俺はお前らに対して宇宙的恐怖を感じるぜ?」
「「「HAHAHA!」」」
「………ナギ」
「ウィラ、どうした?今さら芋を引く気か?」
「ノイマンはジロー君初めてだからな。そりゃ初見は圧倒されるし、本当に食えるのか?」
「………ちゃうねん、うち…キャベツが苦手なんや…」
「おい…」
「それ…」
「「先に言えよ!?」」
「ちゃ、ちゃうねん!…芯があかんだけやから安心してな?」
「全く、世話が焼けるぜ」
「ま、ノイマンの気持ちもわからなくないよ。初ジロー君にワクワクして忘れてたんだろうな」
「ごめんな…そらええんやけど、ナギ、伊那先生…」
「「ん、どうした?」」
「あんたら仲良すぎるやろ!?」
「「「HAHAHA!」」」───。
◇
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