第74話 チョモランマは禁句…







「ナギ、これちょっと多すぎるんとちゃうか?あんたのチョモランマもびっくりやで?」


「おいウィラ、ここでチョモランマは禁句だ」


「「「HAHAHA!」」」


「お前ら、本当に食えるのか?最初は小ラーメンにしろって言ったよな?」


「大盛とちゃうから問題あらへんやろ? とりあえずうちは全マシや」


「あたしも同じだ、ウィラの胃袋ならギリ大丈夫だろ」


「おう、女子高生と言う生き物に幻想を抱いちゃいけないな」


「そらそうや、いくらかわええうちらでもな、猫被らんかったらこんなんやで?」


「ああ、かわいい顔して猫被る気すらねえから最高だよ」


「まさか女子高生とジロー君に来るなんて夢にも思わなかったぜ?」


「「「HAHAHA!」」」


「そらな、うちらやって一度はジロー君に入ってみたいんやで? せやけどな、うちら女だけで入るのもあれやし、彼氏もおらんから敷居高すぎるでほんまに?」


「あたしは平気だけどさ、まあ男の戦場に飛び込むようなものだからなあ」


「お前らを女子とカウントしていいかはともかく、本当に寿司じゃなくて良いのか?」


「せっかく伊那先生が連れてってくれるんやったらな、寿司はまた今度でええやろ。ジロー君が気になって仕方なかったんや」


「流石のわがままお嬢様だよ、妙に庶民的過ぎて好感が持てるぜ」


「ああ、お前らが変わり者だから連れてきた甲斐があるよ」


「先生の車に乗せてもらってな、うちらが知らへん穴場までひとっ飛びや」


「流石にニケツは来年まで待たなきゃいけないし、車は運転できるけど免許は18にならないと駄目だ」


「香坂、後半は聞かなかったことにするぜ?」


「「「HAHAHA!」」」


「おっ、うちらの…って、デカっ!?こんなんうちのお腹に入るんか?」


「意外と何とかなるんじゃないか?JKの胃袋は宇宙なんだろ?」


「ああ、俺はお前らに対して宇宙的恐怖を感じるぜ?」


「「「HAHAHA!」」」


「………ナギ」


「ウィラ、どうした?今さら芋を引く気か?」


「ノイマンはジロー君初めてだからな。そりゃ初見は圧倒されるし、本当に食えるのか?」


「………ちゃうねん、うち…キャベツが苦手なんや…」


「おい…」


「それ…」


「「先に言えよ!?」」


「ちゃ、ちゃうねん!…芯があかんだけやから安心してな?」


「全く、世話が焼けるぜ」


「ま、ノイマンの気持ちもわからなくないよ。初ジロー君にワクワクして忘れてたんだろうな」


「ごめんな…そらええんやけど、ナギ、伊那先生…」


「「ん、どうした?」」


「あんたら仲良すぎるやろ!?」


「「「HAHAHA!」」」───。





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