The second term
第49話 委員長会議 スポーツ祭実行委員の場合
◇
「…せやからな、うちは全学年の騎馬戦なんか反対やで?怪我でもしたらどないすんねん?あんたらスポーツ祭実行委員が責任取れるんか?答えてみぃ?」
「生徒会長、そう熱くならないで?スポーツ祭の伝統行事で保護者やOB、体育科の教員達から是非続けてくれと言われてますので…」
「そんなん外野の言うことはええねん。あんたはどうなんや? あ!?言うてみ!?」
「それは…スポーツ祭実行委員としては…」
「Mother fu*ker. お前、頭に詰まっているのはなんだ?筋肉か?おい、あたしらはテメーの頭で思った事を言えと言ってんだよ?日本語ぐらいわかるよな、あ!?」
「あんたら全校生徒にヒアリングないしアンケート取ったんか?あんたら口だけ達者でなんもしてへんやろ? 行事やる言うんやったらな、安全への取り組みもそうやし、生徒達が楽しむ事なんやから声ぐらい聞かへんのか?」
「それは授業と部活で…」
「おい、なにテメーの無能を言い訳にしてんだよ!?おいコラ!てめぇの言い訳聞く時間が無駄だ!ウィラ、話にならねえ…帰るぞ?」
「ちょっと待ってくれ!個人的には反対だ…けど」
「けどなんや?体育教師が怖くて言えへんのか?部活の顧問やし、OBや先輩後輩の上下関係も厳しくて何も言えへんのか?…なんや、自分ぶら下げてるキンタ〇は飾りか?…そら話にならへん。あんたら部活動で習う礼儀作法をキンタ〇と一緒にどこ置いてきたんや?健全な学校教育の為の部活なんとちゃうんか?」
「ま、部活のために学校に来ているのがほとんど…だろ?ま、せいぜい結果出して、学園の金儲けの宣伝道具として使われるだけの道化だろうよ?」
「おい!お前らさっきから先輩に向かって「「黙れ!」」………」
「あんた口と頭で勝てへんからってな、ただの無能が年齢を楯にうちらを脅迫するんか?あんた最低のグズやな、ほんならあんたんとこの予算、削ってもええんやで?」
「なんなら拳でも構わねえぜ?いつでも相手してやるよ。勝てねえからって数で攻めるって言うなら、こっちも兵隊呼ぶからな?」
「…ほんじゃ採決とるで?各委員会代表として、スポーツ祭実行委員のプログラムに反対のものは手ぇあげな?」
「…なるほど。はいそれじゃ次、賛成のものは…おい、スポーツ祭実行委員、どうした?手をあげないのか?」
「ナギ、もうええで。そらうちらもああ言うたけどな、スポーツ祭実行委員のあんたらの立場もあるんやろ?せやからそれ自分が出来る精一杯とちゃいますか?」
「ま、実行委員としてはもう止められないんだろ?」
「…はい、今更変えられませんので、採決は意味ないでしょう」
「お互い前任が無能で大変やったな?…委員長会議の結果、反対多数っちゅう事実は記録に残ったんやけどな。…ほんならもう一度確認するで?各クラス、最低でも男女一組ずつ出来ればええんやろ?」
「そうですが何か?」
「なら各クラスで8人ずつ戦力を抽出すればええんやな?それ以外に何もないんやな?」
「はい、そうです」
「生徒会長として反対やけど、ほんならうち、赤組の大将やっても問題あらへんな?」
「一年生の生徒会長が? 何を言うかと思えば…」
「うちは問題ないか聞いとるんや!はっきりせんか!このアホんだらボケ!」
「…はい、問題ありません」
「わかった…今のちゃんと議事録に記録するんやで?」
「ああ、問題ない。詳細はまた後程詰めよう…それじゃ、次の委員会、どうぞ」───。
◇
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