第27話 朝寝坊とハンバーガーと







 「ナギ………あんたお疲れモードやな?」


「…あ?ウィラか…わりぃ、たまにはゆっくり寝たいんだ…今何時?」


「せやな、だいたいな…「今何時?」…ちょっとは待たんか…「今何時?」…朝8時や」


「まだ早い…休日だろ?…あと少しだけ、ゆっくり寝かせてくれ…」


「うん、ほんならうちも…一緒に寝ててもええか?」


「ああ、勝手にしろ…」


「ふっふっふ、うちの添い寝は高いで?」


「ああ、好きにしろ…」


「そんじゃお邪魔します…ふっふっふ、不思議なもんやな、あんた見たら胸騒ぎのあれやで?」


「…おい、腰降るな、勝手にしろとは言ったけど…、誰がシンドバットまでやれと言った?」


「「HAHAHA!」」


「そら今何時いうたらそうなるやろ?」


「いいから寝かせろ…」


「ふっふっふ、ナギのかわええ寝顔をじっくり観察したるで?」


「………」


「…ふふっ、ほんまにお疲れやったんやな…、今ならナギのかわええ寝顔が見放題や。ほんまな、あんたいっつも鋭い目付きしとるけど、めっちゃ美人でかっこええし…めっちゃかわええのぅ」


「………」


「ふっふっふ、うちよりかわええんとちゃうか?…こんなに近くで見れるなんてな、そらうちは幸せもんやで?」


「………」


「…ナギ、いつでもうちに告ってもええんやで?………なんてな、話し半分にしといてな?」


「………」


「…うちもねむなって来たな…、ふっふっふ、ナギの素敵なウォーター枕、試させてもらうで?…まずはツンツンしたろ?」


「………んっ…うーん………」


「………セーフやな?」


「………」


「…めっちゃハリがあって猛反発や………ふっふっふ、こら男がガン見するのもわかるわ…」


「…おい、寝るのか寝ないのかはっきりしろ?」


「うわっ!?おっ、起きてたんか?」


「…全く、うるさくてかわいい妹分だよ」


「そらナギがおったら楽しいんやから当然やろ?…あ~、心臓飛び出るかと思ったわ」


「本当に毛が生えているか見たかったね?」


「「HAHAHA!」」


「そら…ほんまに生えとったらうちモルモットにされるんとちゃうか?」


「おきつねさまがモルモット?」


「そんなん罰当たりも程ほどにしときぃ?」


「「HAHAHA!」」


「ま、あたしが疲れて朝MAC一緒に出来なくてごめんな」


「ええんやで?朝MACぐらいまた行けばええやろ」


「ああ、悪いけどもうちょっとだけ寝かせてくれ…だから今日は昼からでもいいか?」


「うちはマクドでもええで」


「ありがとう…ところでウィラ?」


「ん、なんや?」


「マクドはわかるけど、朝MACは普通なんだな?」


「せやで、そういや朝マクドって言わんな」


「お前が普通に朝MACって言うから不思議だったよ、何で?」


「…知らん」


「知らねーのかよ!?」


「「HAHAHA!」」


「そらええんや、ナギ…うちもねむなってきた…枕借りてええか?」


「ああ、窒息には注意な?」


「「HAHAHA!」」


「では遠慮なく…ふっふっふ、おやすみ………………zzz…」


「おいおい、某猫型ロボットのタヌキはどこいった?…全く、かわいい妹分だよ………zzz…」


「………ウチ、イモウト…カ…」───。




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