第27話 朝寝坊とハンバーガーと
◇
「ナギ………あんたお疲れモードやな?」
「…あ?ウィラか…わりぃ、たまにはゆっくり寝たいんだ…今何時?」
「せやな、だいたいな…「今何時?」…ちょっとは待たんか…「今何時?」…朝8時や」
「まだ早い…休日だろ?…あと少しだけ、ゆっくり寝かせてくれ…」
「うん、ほんならうちも…一緒に寝ててもええか?」
「ああ、勝手にしろ…」
「ふっふっふ、うちの添い寝は高いで?」
「ああ、好きにしろ…」
「そんじゃお邪魔します…ふっふっふ、不思議なもんやな、あんた見たら胸騒ぎのあれやで?」
「…おい、腰降るな、勝手にしろとは言ったけど…、誰がシンドバットまでやれと言った?」
「「HAHAHA!」」
「そら今何時いうたらそうなるやろ?」
「いいから寝かせろ…」
「ふっふっふ、ナギのかわええ寝顔をじっくり観察したるで?」
「………」
「…ふふっ、ほんまにお疲れやったんやな…、今ならナギのかわええ寝顔が見放題や。ほんまな、あんたいっつも鋭い目付きしとるけど、めっちゃ美人でかっこええし…めっちゃかわええのぅ」
「………」
「ふっふっふ、うちよりかわええんとちゃうか?…こんなに近くで見れるなんてな、そらうちは幸せもんやで?」
「………」
「…ナギ、いつでもうちに告ってもええんやで?………なんてな、話し半分にしといてな?」
「………」
「…うちもねむなって来たな…、ふっふっふ、ナギの素敵なウォーター枕、試させてもらうで?…まずはツンツンしたろ?」
「………んっ…うーん………」
「………セーフやな?」
「………」
「…めっちゃハリがあって猛反発や………ふっふっふ、こら男がガン見するのもわかるわ…」
「…おい、寝るのか寝ないのかはっきりしろ?」
「うわっ!?おっ、起きてたんか?」
「…全く、うるさくてかわいい妹分だよ」
「そらナギがおったら楽しいんやから当然やろ?…あ~、心臓飛び出るかと思ったわ」
「本当に毛が生えているか見たかったね?」
「「HAHAHA!」」
「そら…ほんまに生えとったらうちモルモットにされるんとちゃうか?」
「おきつねさまがモルモット?」
「そんなん罰当たりも程ほどにしときぃ?」
「「HAHAHA!」」
「ま、あたしが疲れて朝MAC一緒に出来なくてごめんな」
「ええんやで?朝MACぐらいまた行けばええやろ」
「ああ、悪いけどもうちょっとだけ寝かせてくれ…だから今日は昼からでもいいか?」
「うちはマクドでもええで」
「ありがとう…ところでウィラ?」
「ん、なんや?」
「マクドはわかるけど、朝MACは普通なんだな?」
「せやで、そういや朝マクドって言わんな」
「お前が普通に朝MACって言うから不思議だったよ、何で?」
「…知らん」
「知らねーのかよ!?」
「「HAHAHA!」」
「そらええんや、ナギ…うちもねむなってきた…枕借りてええか?」
「ああ、窒息には注意な?」
「「HAHAHA!」」
「では遠慮なく…ふっふっふ、おやすみ………………zzz…」
「おいおい、某猫型ロボットのタヌキはどこいった?…全く、かわいい妹分だよ………zzz…」
「………ウチ、イモウト…カ…」───。
◇
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