第21話 このクソッタレな校則を







 「ナギ、夏服どないしたんや?お胸がパッツンパッツンやで?」


「サイズが合わねえ…さらしをまいてこれだぜ?」


「うらやまっ…え、えらい大変やな」


「おーい、本音駄々漏れだぞ?」


「「HAHAHA!」」


「そらあんたな、牛久大仏な上にお胸はチョモランマや…」


「はいはい、お前はお前で髪の毛が大変なことになってるな…、爆撃にでもあったのか?」


「「HAHAHA!」」


「ほんならうちにアハトアハト置かなあかんな」


「それは良いアイディアだな、…ところで、明らかに運用人数が足りてねえけど?」


「「HAHAHA!」」


「ま、それはええねん。うちな、梅雨来てまうとウェーブがキツくて纏まらへん。ほな見てみぃ、くるっくるやろ?」


「ああ、ベートーベンの肖像画みたいになってるな」


「ほな、歴史に名を残す名曲作ったるで?」


「「ジャジャジャジャーン!ジャジャジャジャーン!…」」


「チャチャチャチャ「もうええって」」


「「HAHAHA!」」


「それよかナギ、ゴムある?」


「おう、相模で良いか?」


「おっ、相模はんも輪ゴム出しとるんやな…って、ちゃうやろ!」


「「HAHAHA!」」


「おぼこ芋娘でも知ってるんだな?」


「そらあんたもやろ!うちイメトレは百戦錬磨やで?どっからでもかかってきぃ?」


「お前はいったい何と戦っているんだよ…ほれ、ゴム使えよ」


「おっ、ありがとう…って、そのゴムちゃうわ!」


「「HAHAHA!」」


「まあまあ、男子の性教育がAVに偏っているらしいからな?相手の経験値はその時まで知らねえけど、肝心なところが疎かだからいざというときの備えも必要だろ?」


「そらそうやけど…なんかアレや、うちらこんなん持っとったら………」


「校則違反ってか?いや、この歳で授かり物って訳にはいかないだろ、室町時代か?」


「「HAHAHA!」」


「せやけどな………」


「はいはい、お前本当かわいいな」


「うっさいわ!うちがかわええからってな、そんなからかわんといてな?」


「おまけに性格も悪い」


「そら余計や!」


「「HAHAHA!」」


「ほら、今度はちゃんとヘアゴムだ」


「ありがとう、纏まらへん時は結わなあかんからな…よし、ナギ!うちポニテも似合うやろ?」


「ああ、よく似合ってる、惚れ惚れするぜ」


「せやろせやろ?…今日もうちモテモテとちゃうか?」


「ああ、勇気を置き忘れてきた男子が悶々とするだろうな」


「そんなんナギもうちのこと言うとる場合か?」


「ああ、これか?最高のズリネタだろ?」


「「HAHAHA!」」


「ズリネタ言うな!」


「これだからおぼこ芋娘はたまらねえ…あ、そう言えば…」


「なんや、あんた三葉虫の化石と言いおった生徒手帳を眺めてどないした?」


「いや、気になるアホ校則があったなって………、あったあった、ウィラ、見てみろ?」


「ほな、どれどれ…、性的な刺激を誘発する恐れのある、うなじ等を見せる髪型は控えるように………って、アホか!?」


「「HAHAHA!」」


「ああ、どうやら校則違反らしいな」


「ほんならどないすればええねん?おさげの三つ編みにせえって事か?ほんまケツ拭く紙にもならへんな」


「だな、本当に突っ込みどころだらけ…あっ?」


「なんや、急に色気ないあえぎ声なんか出してどないしたんや?」


「いや、またあたし狙いの校則を見つけたよ…」


「なんや、どれどれ…、性的な刺激を誘発する恐れのある、胸などを強調する刺激的な服装は控えるように…ぶっ、HAHAHA!」


「な、ケツ吹くどころかオナティッシュにすらならねえだろ?」


「あかん、校則ってボケ担当かーい!」


「「HAHAHA!」」───。




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