第21話 このクソッタレな校則を
◇
「ナギ、夏服どないしたんや?お胸がパッツンパッツンやで?」
「サイズが合わねえ…さらしをまいてこれだぜ?」
「うらやまっ…え、えらい大変やな」
「おーい、本音駄々漏れだぞ?」
「「HAHAHA!」」
「そらあんたな、牛久大仏な上にお胸はチョモランマや…」
「はいはい、お前はお前で髪の毛が大変なことになってるな…、爆撃にでもあったのか?」
「「HAHAHA!」」
「ほんならうちにアハトアハト置かなあかんな」
「それは良いアイディアだな、…ところで、明らかに運用人数が足りてねえけど?」
「「HAHAHA!」」
「ま、それはええねん。うちな、梅雨来てまうとウェーブがキツくて纏まらへん。ほな見てみぃ、くるっくるやろ?」
「ああ、ベートーベンの肖像画みたいになってるな」
「ほな、歴史に名を残す名曲作ったるで?」
「「ジャジャジャジャーン!ジャジャジャジャーン!…」」
「チャチャチャチャ「もうええって」」
「「HAHAHA!」」
「それよかナギ、ゴムある?」
「おう、相模で良いか?」
「おっ、相模はんも輪ゴム出しとるんやな…って、ちゃうやろ!」
「「HAHAHA!」」
「おぼこ芋娘でも知ってるんだな?」
「そらあんたもやろ!うちイメトレは百戦錬磨やで?どっからでもかかってきぃ?」
「お前はいったい何と戦っているんだよ…ほれ、ゴム使えよ」
「おっ、ありがとう…って、そのゴムちゃうわ!」
「「HAHAHA!」」
「まあまあ、男子の性教育がAVに偏っているらしいからな?相手の経験値はその時まで知らねえけど、肝心なところが疎かだからいざというときの備えも必要だろ?」
「そらそうやけど…なんかアレや、うちらこんなん持っとったら………」
「校則違反ってか?いや、この歳で授かり物って訳にはいかないだろ、室町時代か?」
「「HAHAHA!」」
「せやけどな………」
「はいはい、お前本当かわいいな」
「うっさいわ!うちがかわええからってな、そんなからかわんといてな?」
「おまけに性格も悪い」
「そら余計や!」
「「HAHAHA!」」
「ほら、今度はちゃんとヘアゴムだ」
「ありがとう、纏まらへん時は結わなあかんからな…よし、ナギ!うちポニテも似合うやろ?」
「ああ、よく似合ってる、惚れ惚れするぜ」
「せやろせやろ?…今日もうちモテモテとちゃうか?」
「ああ、勇気を置き忘れてきた男子が悶々とするだろうな」
「そんなんナギもうちのこと言うとる場合か?」
「ああ、これか?最高のズリネタだろ?」
「「HAHAHA!」」
「ズリネタ言うな!」
「これだからおぼこ芋娘はたまらねえ…あ、そう言えば…」
「なんや、あんた三葉虫の化石と言いおった生徒手帳を眺めてどないした?」
「いや、気になるアホ校則があったなって………、あったあった、ウィラ、見てみろ?」
「ほな、どれどれ…、性的な刺激を誘発する恐れのある、うなじ等を見せる髪型は控えるように………って、アホか!?」
「「HAHAHA!」」
「ああ、どうやら校則違反らしいな」
「ほんならどないすればええねん?おさげの三つ編みにせえって事か?ほんまケツ拭く紙にもならへんな」
「だな、本当に突っ込みどころだらけ…あっ?」
「なんや、急に色気ないあえぎ声なんか出してどないしたんや?」
「いや、またあたし狙いの校則を見つけたよ…」
「なんや、どれどれ…、性的な刺激を誘発する恐れのある、胸などを強調する刺激的な服装は控えるように…ぶっ、HAHAHA!」
「な、ケツ吹くどころかオナティッシュにすらならねえだろ?」
「あかん、校則ってボケ担当かーい!」
「「HAHAHA!」」───。
◇
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