第19話 GWの予定は?







 「GW?あたしは特に予定ないけど何だ?」


「ほんならどっか出掛けましょか?」


「どこへ行こうというんだね?」


「なんや、三分待ってくれるんか?」


「「HAHAHA!」」


「今日のレンタルはそれにするか」


「ええな、明日の朝は目玉焼き乗っけたパンで頼んます」


「いいね、ところで朝はご飯派じゃなかったか?」


「たまにはええねん、ドイッチュラント式の朝食も恋しいわぁ…」


「忘れた頃にドイッチュラントアピールかよ」


「せや、そうでもせんと忘れてまうんやからな、ちゃんと思い出さなあかんで」


「最近都合の悪いことがないもんな?」


「「HAHAHA!」」


「そら先生方な、何でか知らんけど怖がって話しかけてくれへん。なんでやろ?」


「そりゃ唐突に異文化交流が始まるからだろ?」


「第二言語で選ばなかったんかな?」


「そりゃ知らねーけどよ、いきなりドイツ語で捲し立てられたら怖いだろ!?英語ならまだしもさ、そもそもドイツ語わかる教員がゴロゴロいる訳ねーだろ!?」


「「HAHAHA!」」


「そらそうかもしれへんけど、挨拶ぐらいしかせーへんからちょっぴり寂しいわ」


「自業自得だよ、全く…」


「ま、ええんや、うちにはナギがおるから寂しくなんかあらへんで?」


「そいつはどうも。それでGWだろ?…たまにはドイツパンでも買いに行ってみるか?」


「ええな、ついでにお寺はんで座禅でも組みましょか?」


「ああ、108個で済めばいいな?」


「「HAHAHA!」」


「そら住職はんも大変や。せや、縁結びの神社もええんちゃうか?」


「ああ、色々と散策して観光を楽しむのもありだな。ところで縁結び?それこそ縁がないだろ?」


「ちゃうねん、そら縁結びの神様と結び付かな縁なんてあらへんやろ?…あ、もうおったわ」


「ほう、お前の言う事はわかるが…それで?」


「いやあ、改めて言うとあれや、照れくさいわ」


「おいおい、どうしたんだよ?言いたいことを言えないこんな世の中じゃ」


「「poison」」


「「HAHAHA!」」


「いや、あれや…コスパのええ彼女にそれ言わせるんか?」


「いやいやいや、それまだ続いていたのかよ!?」


「そらそうよ、ナギ人気者やから取られてまうで?」


「ああ、迎え撃つ身として勇気だけは買ってやりたいよ…」


「せやろせやろ?ほんならナギの予定抑えへんとな、うちボッチになってまうで?」


「なるほどな、ま、心配には及ばねえよ?」


「ほんまに?」


「ああ、あたしもウィラとGWを満喫したいからな」


「ふふっ、うちとナギで通りに小町の追加やな…あっ、ちゃうねん、あんたは大仏やったわ」


「うっせーよ!高徳院に謝るか金落とせ!」


「「HAHAHA!」」───。





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