第19話 GWの予定は?
◇
「GW?あたしは特に予定ないけど何だ?」
「ほんならどっか出掛けましょか?」
「どこへ行こうというんだね?」
「なんや、三分待ってくれるんか?」
「「HAHAHA!」」
「今日のレンタルはそれにするか」
「ええな、明日の朝は目玉焼き乗っけたパンで頼んます」
「いいね、ところで朝はご飯派じゃなかったか?」
「たまにはええねん、ドイッチュラント式の朝食も恋しいわぁ…」
「忘れた頃にドイッチュラントアピールかよ」
「せや、そうでもせんと忘れてまうんやからな、ちゃんと思い出さなあかんで」
「最近都合の悪いことがないもんな?」
「「HAHAHA!」」
「そら先生方な、何でか知らんけど怖がって話しかけてくれへん。なんでやろ?」
「そりゃ唐突に異文化交流が始まるからだろ?」
「第二言語で選ばなかったんかな?」
「そりゃ知らねーけどよ、いきなりドイツ語で捲し立てられたら怖いだろ!?英語ならまだしもさ、そもそもドイツ語わかる教員がゴロゴロいる訳ねーだろ!?」
「「HAHAHA!」」
「そらそうかもしれへんけど、挨拶ぐらいしかせーへんからちょっぴり寂しいわ」
「自業自得だよ、全く…」
「ま、ええんや、うちにはナギがおるから寂しくなんかあらへんで?」
「そいつはどうも。それでGWだろ?…たまにはドイツパンでも買いに行ってみるか?」
「ええな、ついでにお寺はんで座禅でも組みましょか?」
「ああ、108個で済めばいいな?」
「「HAHAHA!」」
「そら住職はんも大変や。せや、縁結びの神社もええんちゃうか?」
「ああ、色々と散策して観光を楽しむのもありだな。ところで縁結び?それこそ縁がないだろ?」
「ちゃうねん、そら縁結びの神様と結び付かな縁なんてあらへんやろ?…あ、もうおったわ」
「ほう、お前の言う事はわかるが…それで?」
「いやあ、改めて言うとあれや、照れくさいわ」
「おいおい、どうしたんだよ?言いたいことを言えないこんな世の中じゃ」
「「poison」」
「「HAHAHA!」」
「いや、あれや…コスパのええ彼女にそれ言わせるんか?」
「いやいやいや、それまだ続いていたのかよ!?」
「そらそうよ、ナギ人気者やから取られてまうで?」
「ああ、迎え撃つ身として勇気だけは買ってやりたいよ…」
「せやろせやろ?ほんならナギの予定抑えへんとな、うちボッチになってまうで?」
「なるほどな、ま、心配には及ばねえよ?」
「ほんまに?」
「ああ、あたしもウィラとGWを満喫したいからな」
「ふふっ、うちとナギで通りに小町の追加やな…あっ、ちゃうねん、あんたは大仏やったわ」
「うっせーよ!高徳院に謝るか金落とせ!」
「「HAHAHA!」」───。
◇
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