第11話 スポーツテストエンジョイ勢







「ナギナギナギ!」


「なんだ? 騒々しい…、タンポン忘れたか?」


「ちゃうわ! うちはナプキン派や!」


「「HAHAHA!」」


「あたしの家にも置いておくか、羽根つきか?」


「おっ、ありがとな。うちのおかんようわかっとるわぁ、これで多い日も安心や…って、ちゃうねん!」


「「HAHAHA!」」


「で、なんだ?」


「あれや」


「やっぱアレの話題だったか…」


「ちゃう言うとるやろ! その話題から離れんかい!」


「「HAHAHA!」」


「それでスポーツテストの結果だろ?」


「せやせや、言うまでも無いけどな、うちはオールAやったわ」


「…ほう、おかしいな、お前…少なくともBはあるだろ?」


「せやせや、うちのお胸様がAな訳あるかいな?限りなくCに近くてちょびっとだけ遠いB…って、なんでやねん!?あんたおっさんか?」


「「HAHAHA!」」


「お前が言うな」


「それはええねん、あんたも言うまでも無いか」


「ああ、オールAだ。各項目………あれ?」


「なんや、どないしたんや?」


「いや、なんかおかしくないか? 男子基準で点数つけられているぞ…」


「そらそうよ、こんなん動く牛久大仏とホビット達を一緒くたにしたらあかんやろ?それこそ飛び抜け過ぎとちゃうか?」


「誰が動く牛久大仏だ!…ま、それでもAだから良いんだけどさ…」


「せやせや、あんたは注目の的やったからな」


「…半分はお前のせいだぞ?」


「なんや、うちなんかしてもうたか?出番終わって暇やったから声援送っただけやで?」


「いや、その事を言ってるんだよ!おかげであたしのあだ名が『大仏』、『チョモランマ』って呼ばれるようになったんだぞ?」


「皆に覚えてもろてよかったな」


「よくねーよ!」


「「HAHAHA!」」


「それはそうと、お前はお前で目立っていたぞ?」


「そらな、うち美人やからな」


「おまけに性格も悪い」


「性格悪いのは余計や!」


「「HAHAHA!」」


「お前だけだぞ、砲丸投げのフォームでハンドボール投げたの?」


「そらあれや、正式種目に載っとりたいやろ?」


「スポーツテストだろ!おまけにな、投げるときに『yyyooouuuttthhh!!』って、叫んだのはお前ぐらいだよ? ご丁寧にテキサスロングホーンまでやってよ…スタン・ハンセンか?」 


「「HAHAHA!」」


「そらな、叫ぶと瞬発力が増すんやで?」


「そうだな。2オクターブ下げたお前の雄叫びでギャラリーのエロガキどもはドン引きだったぜ?」


「「HAHAHA!」」


「そら悪い虫がつかんからええやろ?それよかな、あんた…」


「なんだ?」


「ハンドボール投げで測定係を狙っとったやろ?明らか弾道がおかしかったで?やっぱ狙ったんか?」


「…ああ、バレてた?」


「ほんまに狙ったんかい!」


「「HAHAHA!」」


「そりゃそうでもしないとな、運動部の勧誘がうるさくてね?」


「あんたよう考えたな。そらいっぺん痛い目みなわからんし、そら確かにええかもな…うちはともかく、またあんたに下手に絡もうものなら身の危険感じるやろしな?」


「日本語わからない外人のふりする奴に言われたくないな?」


「中々便利やろ?」


「「HAHAHA!」」───。




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