瑞々しい言葉の数々

女子大学生の追憶を描いた作品。

平易な文章にもかかわらず、繊細に言葉を選び重ねることで文学調の作品に負けない美しさを表現している点が良き。
題材も相まって、瑞々しい芽吹きの春を連想させます。

主人公はあるきっかけで過去と向き合う。
その葛藤の中、友人の一押しで前に進む決心をします。
日常の風景をふんだんに盛り込むことで、彼女の思考や人となりが読み取れ物語に説得力が増しています。

前向きなエンディングで爽やかな読後感を与えてくれる作品。
是非是非~