第3話 女
21歳の女がルンルルンと言いながらシャワーを浴びている。俺と相方のアシカさんはオットセイだ。そこからエッチとか叫ばれる紆余曲折は省略するが、玄関から女が出てきた。こいつもまだピンクのワンピースを着ているのだろうか。もう21だ。さすがにそれはないだろう。
女は妥当な服装をしていた。白いTシャツの中心にピンク色の文字でサイレントと書いてあるものを着ていた。このあたりが著作権などの限界なのだろうか。とにかくサイレント嬢は変わらず綺麗だった。
「君も小田昭次第二大学に通っているのかい?」
サイレント嬢の表情が曇ると同時に、相方に殴られた。
「君ってヤツは人の気持ちが分からないのかい?」
何かあったらしいが、とにかく大学生ではないようだ。こいつが一番まともだったと思うが。
俺たちが三人で空き地に向かうと、近づくにつれて怪物でもいるかのようなBGMが聞こえてきた。ヤツだ。
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